21話 死を喰らう者と白龍皇2
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空とルサルカ、アーサー達が思い思いの話をしている中
「…………………」
魔獣 トバルカインは僅かにしかない自我と魔獣ゆえの本能が悟った
殺らなきゃ殺られる
自分の生みの親は自分に関心すらないが何処か期待しているのだろう視線は自分を見たままだ
ならば期待には応えねばならない、己は生みの親の一部
フラフラしながらも立ち上がり大剣を構えた
「………aaaaaaaa!!!」
「まだ動けるの、タフねぇ」
『あれだけの魔力を込めて作られたのだ半分程度では問題無いのかもな』
目の前の浮遊する鎧甲冑を叩き落とさねば殺される
はっきり言って飛んでる相手との戦闘など生みの親自身も経験が無いので対策の建てようがないのだが…
気に入らない……
まるで自分は負ける事が決まっているみたいだ………
ならばその評価を覆せねばならない
オリジナルの記憶の残滓にあるこの槍本来の使い方を見せてやろうと
トバルカインは槍に魔力を込めた
「っ!」
空はカインが何をするのか瞬時に理解した
「まだ何かする………っ!」
ヴァーリは生来の直感に従い避けた、すると其処には
紫電が通過しそして近くにあった大木に命中すると大木が急速に腐り始め最後は倒れた
回避したのは本当に偶然の他ないヴァーリは視線を再びトバルカインに向けると
バチバチと甲高い音と共に紫電が大剣に帯びていた
『ヴァーリ避けろ!あれを食らえば禁手状態でもひとたまりも無いぞ!』
「解ってるわよ!」
続けざまに何発も放たれる紫電は白龍を貫かんとするが
『dividedividedividedivide!』
白龍皇の力によって半減させられ速度や威力が落ちる、それは簡単に回避されるほどにまで弱体化した
「これが奥の手?確かに凄い威力だけど直線的ね」
「gaaaaaaaaaa!!!!!」
それでも尚紫電を発射する
トバルカインは天に向かって吼えた
ならば…と、この鎧甲冑を倒す方法は自分の思考回路では一つしか思いつかない
今からするのは、オリジナルですら現段階では至っていない境地
永劫破壊の3段階目 己の渇望が生み出す必殺技
「創
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