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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第20話
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調書の協力を終えたリィン達はオットーとクレア大尉に見送られようとしていた。
〜夕方・ケルディック・駅前〜
「いや、お前さん達には本当に世話になってしまったな。盗品も戻ってきたし、トラブルも一通り解決した。何と礼を言ったらいいものやら、」
「いえ……お力になれてよかったです。」
「ええ。それに私達だけの力では不可能だったでしょうし。」
オットーの感謝の言葉にリィンとプリネは謙遜した様子で受け取り
「そうよね。プリネの言う通り、鉄道憲兵隊の方々が動いてくれたものもありますし。」
アリサはクレア大尉を見つめながら言った。
「いえ、私達はあくまで最後のお手伝いをしただけです。皆さんが犯人を取り逃がしていたら介入すらできなかったでしょう。その意味で、事件の解決は皆さんの功績と言えると思います。」
「う、うーん……ちょっと面映ゆいですけど。」
「……まあ、素直に受け取っておくとしよう。」
クレア大尉の謙遜な言葉にエリオットは戸惑い、ラウラは静かな表情で言った。
「うんうん。胸を張るといいじゃろう。―――それで大尉殿。後はお任せしてもよいのかね?」
「はい、今後しばらくの間、憲兵隊の人間を常駐させます。何かあれば即座に対応できるのでどうかご安心ください。」
「それは助かる。……しかし領邦軍の面々も同じ帝国の軍人さんたちじゃ。ワシらとしてはあまりいがみ合わぬようにお願いしたいものじゃが。」
「……配慮します。」
オットーの僅かな苦言を聞いたクレア大尉は目礼をして答えた。
「―――調書への協力、ありがとうございました。お時間を取らせてしまって申し訳ありません。」
「いえ……気にしないで下さい。」
「その、私達の方こそ危ない所を助けていただいて。」
「いえ、あの場を助けたのはレオン少佐率いるメンフィル軍ですし、レオン少佐を含めた私達は余計な事をしたのかと正直、思っています。ああいったトラブルも含めての”特別実習”かもしれませんから。」
「え―――」
そしてクレア大尉の話を聞いたリィンが呆けたその時
「―――さすがにそこまでは考えてないけどね。」
駅からサラ教官が姿を現した。
「あ……!」
「サ、サラ教官。」
「やれやれ……ようやくのお出ましか。」
「B班の方は何とか解決できたのですか?」
サラ教官の登場にアリサとエリオットは驚き、ラウラは呆れ、プリネは尋ねた。そしてサラ教官は無言でクレア大尉に近づいた。
「……サラさん。どうもお久しぶりです。」
「ええ、半年ぶりくらいかしら。それにしても、まさかアンタ
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