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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第20話
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ない。入学して”Z組”に入って一月が経って……考えれば、みんなにはずっと不義理をしていたと思ってさ。」

「不義理……?」

「”八葉一刀流”のことではないようだな?」

リィンの話を聞いたエリオットは首を傾げ、ラウラは尋ねた。



「ああ、それとは別に二つ黙っていた事があるんだ。―――俺の”身分”とこのトールズ士官学院に入学した”もう一つの理由”についてだ。」

「え……!?」

「もしかして貴方の家って……」

「……………」

リィンの言葉を聞いたエリオットは驚き、ある事を察したアリサは驚きの表情でリィンを見つめ、プリネは静かな表情でリィンを見つめていた。



「まずはあの時はぐらかしたトールズ士官学院に入学した”もう一つの理由”を言うよ。―――それはトールズ士官学院に留学するプリネさん―――プリネ姫をレオン少佐やルクセンベール卿と共に護衛する任務についている事だ。」

「ええっ!?」

「リ、リィンがツーヤ達と同じプリネの護衛……!?」

リィンの説明を聞いたアリサとエリオットは驚き

「……ふむ。”任務についている事”や先程のメンフィル軍が消えた詳細な理由を知っている事を考えるとそなたはもしやメンフィル軍に所属しているのか?」

ラウラは考え込んだ後リィンを見つめて尋ね

「ああ……16歳を迎えた時に入隊している。……最も一人前にもなれていない唯の”訓練兵”だけどな。」

「嘘っ!?」

「リ、リィンが軍人……!?」

ラウラの質問に答えたリィンの答えを聞いたアリサとエリオットは驚いた。



「フフ……とは言っても訓練兵の中では総合的な成績では上位を誇り、訓練兵達の為に手加減したお父様自らが手合わせした時も訓練兵の中では一番長く耐えたと聞いていますが?」

「ほう……」

「プ、プリネの父親って事はもしかして……」

「ええっ!?リ、リィン、あの”英雄王”に手合わせをしてもらった事があるの!?」

微笑みながら答えたプリネの話を聞いたラウラは興味ありげな表情でリィンを見つめ、ある人物の事に思い当たったアリサは表情を引き攣らせ、エリオットは驚きの表情で尋ねた。



「ああ。リウイ陛下は時折息抜き代わりにメンフィル軍の演習につきあったり、入隊したての新兵達と手合わせをしてくれたりするんだ。」

「あ、あの”英雄王”自らが軍の演習につきあうって……」

「というか皇帝自らが軍の演習につきあったり、兵達と手合わせをするなんて、普通に考えてありえないよ!?」

「さすがは”大陸最強”の称号を持つ皇と言った所か……」

リィンの説明を聞いたアリサとエリオットは信じられない表情をし、ラウラ
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