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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第20話
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「あら。それは褒め言葉として受け取っていいのかしら〜?さすがは世の男共を魅了するかの”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”の言う事が違うわね〜?」

プリネの言葉を聞いたサラ教官はからかいの表情でプリネを見つめ

「もう、サラ教官。人聞きの悪いことを言わないで下さい。お酒が好きな事と言い、何だかシェラザードさんが二人に増えたみたいですよ……」

見つめられたプリネは呆れた表情で溜息を吐き

「あのね。幾らあたしでもあそこまで底無しじゃないし、酒癖も悪くないわよ……――第一実力の方は私の方が断然上だし♪」

プリネの言葉を聞いたサラ教官は溜息を吐いた後勝ち誇った笑みを浮かべ

(一体誰の事を話しているのかしら……?)

(二人の知り合いみたいだけど……)

二人の会話を聞いていたアリサとエリオットは興味ありげな表情で二人を見比べていた。



「………ふむ、それで半分ということは残りはどういう狙いなのか……」

「………」

一方考え込んでいたラウラは呟き、リィンはサラ教官を見つめて黙り込んでいた。



「あら、どうしたの?」

「いえ、そういった理念や実習内容を改めて考えると……それってなんだか――――”遊撃士(ブレイサー)”に似ていませんか?」

「……!」

(フフ、鋭いわね。)

リィンの指摘を聞いたサラ教官は目を丸くし、プリネは静かな笑みを浮かべ

「そ、そういえば……!」

アリサは目を見開き

「民間人の保護を第一とする大陸各地に支部を持つ団体……”支える籠手”の紋章を掲げる民間の使い手たちか。」

ラウラは静かな表情で呟き

「さ、最近じゃあんまり見かけなくなってるけど……確かにそんな感じだったかも。」

エリオットは実習内容と”遊撃士(ブレイサー)”との共通点を思い出して頷いた後リィン達と共にサラ教官を注目した。



「てへ―――バレたか。ぐー、ぐー。すぴー、スヤスヤ……」

リィン達に注目されたサラ教官は悪戯が成功したかのような笑みを浮かべた後目を閉じて嘘くさい寝息をたてはじめた。



「はあ……どこまで本気なのかしら?」

「本当に考えが読めない方ですね……」

サラ教官の行動を見たアリサは呆れ、プリネは苦笑し

「遊撃士か……何か関係はありそうだな。」

「まあ、いずれそのあたりも明かされる可能性は高そうだ。我らは我らで、次の実習に備えておけばいい。」

「そうだな…………」

エリオットとラウラはそれぞれ頷き、リィンは頷いた後考え込んだ。



「あら……?」

「えっと、まだ何か気になることでもあるの?」

「いや―――そうじゃ
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