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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第19話
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「……どうやら殺しは避けてくれたみたいね。」

地面に倒れている兵士達から聞こえてくる呼吸が聞こえたプリネは安堵の溜息を吐いたが

「ああ。まあ、例えここで殺さなくても今後無事でいられる保証はないがな。」

「……そうね。」

レーヴェの言葉を聞き、複雑そうな表情で頷いた。



「な、なななななななっ!?おい!私だ!応援を……早く応援をよこ―――」

一方一瞬でやられた部下達の様子を混乱した様子で見つめた隊長は携帯通信用のオーブメントを取り出して通信をしたが

「無駄だ。」

「ガッ!?」

一瞬で詰め寄ったレーヴェのみねうちによって地面に崩れ落ちて気絶した!



「…………………」

そしてレーヴェは気絶した隊長の懐を探って隊長が先程リィン達に見せたアルバレア公爵の勅命書を取り出して懐に収め

「―――もういいぞ。全員、出て来い!」

周囲を見回して声を上げ

「ハッ!」

レーヴェの声に反応するかのように次々とメンフィル兵達が姿を現した!

「なっ!?あの紋章は―――メンフィル帝国!」

「ええっ!?」

「こ、今度はメンフィル兵……!?」

「一体何が……」

メンフィル兵達の登場にラウラ達は驚き、リィンは呆けた様子でメンフィル兵達を見つめた。

「―――領邦軍の連中を一人残らず拘束しろ。」

「ハッ!」

そしてレーヴェの指示によってメンフィル兵達は領邦軍の兵士達を拘束し始め

「ええっ!?りょ、領邦軍の兵士達を……!?」

「レオンハルト教官!一体何故彼らを拘束するのですか!?」

メンフィル兵達の行動を見たアリサは驚き、ラウラは真剣な表情でレーヴェを見つめて尋ねた。



「奴等はプリネ皇女を拘束・拉致をしようとし、挙句の果てには冤罪まで押し付けた”賊”だ。メンフィル帝国の軍人として皇族の身を狙い、皇族を侮辱した”賊”は拘束して当然だと思うが?」

「それは…………」

レーヴェの正論を聞いたラウラは複雑そうな表情をし

「その……どうしてメンフィル兵達がこんなにたくさん、ケルディックにいるんですか?」

エリオットはおずおずとレーヴェを見つめて尋ねた。



「―――”貴族派”と”革命派”の対立が激化し始めているこのエレボニアにメンフィルという新たな勢力を動かす事ができる”要”となるプリネ皇女が自国領にいる事がわかっていて、強引な性格や政策で知られているアルバレア公爵が何らかの策を講じている可能性が考えられたからな。昨夜、領邦軍の詰所に潜入した所、アルバレア公爵自身からプリネ皇女拘束の命が下ったとその領邦軍の隊長が口にしていた。そして俺はその計画を阻止する
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