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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第19話
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「抵抗は無駄だぞ!」

「くっ……」

「何故、そこの彼らではなく我らを取り囲むのかな……?」

領邦軍に降伏勧告をされたリィンは唇を噛みしめ、ラウラは厳しい表情で質問した。



「口答えするな……!」

「学生だからと言って手加減するなと思うなよ!」

「へ、へへ……」

「頑張ったみてえだがここまでのようだなァ?」

リィン達を包囲する領邦軍を見た偽管理員達は勝ち誇った笑みを浮かべ

「か、完全にグルじゃないか………」

「……呆れ果てたわね。」

「…………まさかここまで腐敗していたとは。」

エリオットは信じられない表情をし、アリサとプリネは呆れた表情で領邦軍を見つめた。



「―――何の話かな?確かに、盗品もあるようだが彼らがやった証拠はなかろう。可能性で言うならば……”君達”の仕業という事もあり得るのではないか?」

「ええっ!?」

「……そこまで我らを愚弄するか。」

「本気でそんな事がまかり通るとでも……?」

隊長が口にした信じられない言葉にエリオットは驚き、ラウラとリィンは厳しい表情で隊長を睨んだ。



「わきまえろと言っている。ここは公爵家が治めるクロイツェン州の領内だ。これ以上、学生ごときに引っ掻き回されるわけにはいかん。手を引かぬというならば……このまま容疑者として拘束し、バリアハート市に送ってもいいが?」

「くっ……」

「最悪ね……」

隊長の言葉を聞いたリィンは唇を噛みしめ、アリサは怒りの表情で隊長を睨んだ。



「ああ、そうそう。そちらの女子生徒にはバリアハート市まで同行してもらうぞ?公爵閣下にとって、そちらの女子生徒は”今後”の為に役に立つからな。」

「……………」

そして口元に笑みを浮かべた隊長に見つめられたプリネは厳しい表情で隊長を睨み

「なっ!?」

「ええっ!?そ、それってまさか……!」

「ちょ、ちょっと、ちょっと!?その娘が誰なのかわかっていて発言しているの!?」

「メンフィル帝国と外交問題が発生する可能性があるのがわかって発言しているのか!?」

隊長の言葉を聞いて領邦軍がプリネを拘束しようとしている事を察したリィンとエリオットは驚き、アリサは信じられない表情をし、ラウラは厳しい表情で警告した。



「フン、”魔王”と言えど人の子……愛娘の為に強気になれないと思うが?それにこれは公爵閣下の”勅命”だ。」

アリサとラウラの反論に嘲笑した隊長は懐から書状を出し

「”アルバレア公爵家”の印がされてある……正真正銘”アルバレア公爵家”の勅命書だ……!」

書状に押されてある豪華な印の部分を
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