第25話
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きた。今更、どうして引き返せようか。」
一方リシャール大佐はエステルの”器”に感心しつつ、自分の”器”の無さに皮肉気に笑いながら答えた。
「………………………………。……ひとつ、教えてください。どうして大佐は……この場所を知っていたのですか?」
「なに……?」
「女王陛下すら存在を知らなかった禁断の力が眠っている古代遺跡……。ましてや、宝物庫から真下にエレベーターを建造すればその最上層にたどり着けるなんて……。あなたの情報網を駆使したって知りえるとは思えないんです。」
「それは……」
ヨシュアの突然の質問にリシャール大佐は答えが見つからず口ごもった。
「違う……!あなたは、僕の質問に答えることができないんだ!」
「!!!」
「ど、どういうこと……?」
そして図星を言い当てられたリシャール大佐は表情を歪め、エステルは戸惑い
「ただあなたは、この場所に『輝く環』という強大な遺物が眠っていると確信していた。そして、その黒いオーブメントを使えば手に入ると思い込んでいたんだ。だけど、そう考えるようになったきっかけがどうしても思い出せない。そうなんでしょう!?」
「………………………………」
(まさか………”白面”の仕業、ですか………?)
ヨシュアの推測を聞いたリシャール大佐は反論せず黙り込み、心当たりがあるアリエッタは厳しい表情で黙り込んでいた。
「お、おいおい。それってまさか………」
「―――何者かによって操られているという訳か。」
「となると”真の黒幕”がどっかに存在するって訳か……!」
一方ルークは戸惑い、バダックの呟いた言葉に頷いたフレンは厳しい表情をした。
「それがどうしたというのだ!強大な力の実在はこの地下遺跡が証明している!人形兵器にしても現代の技術では製作不可能だ!ならば私は……私が選んだ道を征くだけだ!」
するとその時自棄になったかのように叫んだリシャール大佐は自分の左右に大型の人形兵器を呼び出し、同時に”ゴスペル”と名付けられた黒のオーブメントが妖しく光り出した。
「あ……!」
「君たちの言葉が真実ならば私を退けてみるがいい……。それが叶わないのであれば所詮は、青臭い理想にすぎん。」
リシャール大佐は決意の表情で腰に刺してある東方独特の製法で作られてある剣―――『刀』といわれる特殊な形状をした剣の柄に手を置いてルーク達を見つめた。
「とくと見せてやろう!『剣聖』より受け継ぎし技を!」
「言ってくれるじゃない!」
「だったらこちらも遠慮なく行かせてもらいます!」
「師匠直伝の”アルバート流”、そ
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