第23話
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環、いつしか災いとなり人の子らの魂を煉獄へと繋がん。我ら、人として生きるがために昏き闇の狭間にこれを封じん……』」
「七耀教会も大体同じような内容の伝承が、伝わって、います。」
「この言葉は、代々の国王への戒めとして伝えられてきました。おそらく『輝く環』と呼ばれる何かはその危険性ゆえ、王家の始祖によって封印されたのだと推測できます。そして、王都の地下から検出された巨大な導力反応……。この2つを結びつけて考えたら……」
「王都の地下に『輝く環』が封印されている……。そう考えるのが自然でしょうね」
「ええ……。大佐もそう考えたのでしょう。『輝く環』がどういう物なのかは伝承にも残っていませんが……。もし、蘇らせてしまったら大変なことが起きるかもしれません。それこそ過去に起きたという伝説の『大崩壊』に匹敵する……」
「『七の至宝(セプト=テリオン)』は、他の古代遺物と違って、一つでも存在すれば、世界を変えると言われるほどの、古代遺物、です。」
「そ、そんな……」
アリシア女王とアリエッタの口から出た壮大な話にクローゼは不安そうな表情をし
「おいおい……とんでもない話になって来たな……」
「参ったわね、こりゃあ……」
「―――だが、リシャール大佐達がまだ手に入れていないのなら、間に合うはずだ。」
「問題はリシャール大佐達がどこにいるか、ね。」
ルークとシェラザードが疲れた表情をして今後どうするか考え込んでいる中、バダックの話を聞いたレンは考え込んでいた。
「あ、あの女王様!ロランス少尉は『地下に行け』と言ってましたけど……。あれってどういう意味なんでしょう?」
「このグランセル城には不思議な部屋があるのです……。特に何も保管されていないのに昔から立入禁止とされた場所……」
「あ……」
「宝物庫のことですか!?」
アリシア女王の言葉から心当たりを思い出したクローゼとユリア中尉はそれぞれ声を上げ、その場にいる全員は宝物庫へ向かった。
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