第23話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
二人の連携奥義――――麟凰天翔駆とアリエッタの譜術による暗黒の爆発をその身に受けたロランス少尉は信じられない表情で地面に膝をついた!
「驚いたな……。まさかここまでやるとは。」
地面に膝をついているロランス少尉はエステル達を称賛するかのように口元に笑みを浮かべていた。
「はあ、はあ……なんとか勝った〜!」
「うふふ、強かったけど所詮は一人。レン達が協力すればどんな強敵が来てもへっちゃらよ♪」
「フウ………アリエッタさんが一番の功労者ですね……」
「ええ。彼女のサポートがなければ負けていたのはあたし達だったでしょうね。」
ロランス少尉に勝利した事にエステル達はそれぞれ喜んだり安堵の表情をしていたが
「油断しないで、下さい。”剣帝”が、”この程度”で無力化できるとは、思えません……!」
アリエッタは警戒の表情でロランス少尉を睨んでいた。
「け、”剣帝”……?」
「……もしかして知り合いなのかしら?」
アリエッタが口にした言葉を聞いたエステルは戸惑い、シェラザードは真剣な表情でアリエッタに尋ね
「フッ、そう警戒しなくても先程の雷撃を受けた影響で満足に剣を振るう事もできん。」
ロランス少尉は静かな笑みを浮かべて身体を震わせながら立ち上がった!
「そ、そんな……!?」
「まだやる気なのかしら?」
倒したと思ったはずのロランス少尉が立ち上がった事にクローゼは驚き、レンは油断なく武器を構えていた。
「もうやめて下さい……私はこれ以上、人々が争い、傷ついて行く姿を見たくないのです……」
「……………………………」
そして悲痛そうな表情で言ったアリシア女王の言葉に反応したロランス少尉は黙ってアリシア女王を見つめた。
「………………………………。その瞳……なんて深い色をしているのかしら。まだ若いのに……たいそう苦労してきたようですね。」
ロランス少尉の目を見て何かを感じ取ったアリシア女王はロランス少尉を哀れんだが
「………………………………。女王よ、あなたに俺を哀れむ資格などない。『ハーメル』の名を知っているあなたには……」
「!?」
ロランス少尉の口から出た予想外の言葉を聞き、血相を変えた。
「さてと、そろそろ時間だ。お望み通り、女王陛下は返してやろう。」
「へ……!?」
「大佐を止めたければ地下に急いだ方がよかろう。もはや手遅れだろうが……。無用な被害が広がるのを食い止められるかもしれん。」
「地下に……まさか、あの場所から地下に降りたという事ですか?」
ロランス少尉の話に反応したアリシア女王は驚きの表情で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ