第22話
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜王都グランセル・リベール通信社〜
「ちっ………始まっちまったか!行くぞ、ドロシー!見晴らしのいい場所を確保するぞ!!」
正午の鐘を聞いたナイアルは舌打ちをして慌ててカメラをいじっている眼鏡の女性―――リベール通信の新米カメラマンのドロシーに命令し
「ま、待ってくださいよ〜!すぐに感光クオーツをセットしちゃいますから〜!」
命令をされたドロシーは泣き言を言いながら決して手の動きを止めず、カメラの準備をしていた。
「おいおい、どうしたのかね!?3日ぶりに顔を見せたと思ったら……」
一方二人の様子を戸惑いの表情で見ていたナイアル達の上司は尋ね
「スクープです!『リベール通信』始まって以来のどでかいスクープなんですよ!」
ナイアルは真剣な表情でこれから始まる王都での出来事を思い浮かべて叫んだ。
〜グランセル城内・地下〜
正午の鐘がなると同時に城の地下の壁が動き、そこからヨシュア達が姿を現した。
「城門の開閉装置は親衛隊の詰所にあります!南側の階段を登りましょう!」
「迅速に終わらせるぞっ!」
「応!」
「フッ、行くとしようか!」
ヨシュア達は急いで親衛隊の詰所へ向かい、扉を開くとそこには驚いた顔で自分達を見つめる特務兵達がいた。
「え……!」
「バカな、侵入者だと!?」
「侵入された方は必ずそう言うんだよね。そぉれっ!!」
自分達の登場に驚いている特務兵達の様子を面白そうに見ていたオリビエは銃を連射し
「うおっ!?」
「くっ!?」
オリビエの銃技―――クイックドロウによって特務兵達は怯んだ。その瞬間、ヨシュアの姿は消えて一瞬で特務兵達の背後に現れた。
「ぐあああああっ!?」
ヨシュアの奥義―――漆黒の牙によって脇腹を斬られた特務兵達は悲鳴を上げて呻き
「行くぜっ!クゥエルスマッシュ !!」
「がっ!?」
「ぐっ!?」
そこにトンファーを構えたフレンが飛びこんで次々とトンファーで特務兵達の顎を命中させて気絶させ
「このっ……!」
まだ無事の特務兵は銃を構えたが
「たぁっ!」
「があっ!?」
跳躍したジンの蹴りを顔に受けて壁まで吹っ飛ばされてぶつかった後気絶した!
「よし、一丁上がりだ。」
「やれやれ、あっけない。」
「まあ、奇襲をされるなんて予想もしていなかったんだろうな。」
「今から城門の開閉装置を操作します!敵が来たら撃退してください!」
ヨシュアは開閉装置を操作しながら残りの3人に指示をし
「おお、任せとけ!『不動のジン』の名に賭けて誰一人として中に
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ