第22話
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した、女王様!」
「クローディア……。それにエステルさんも……」
自分を助けに来たエステル達をアリシア女王は複雑そうな表情をし
「ようやく来たか……。待ちくたびれてしまったぞ。」
アリシア女王が複雑そうな表情をする事になった原因―――エステル達の最大の障害となるロランス少尉がエステル達を見つめていた。
「ロ、ロランス少尉!どうしてこんな所に……」
「フフ……。私の任務は女王陛下の護衛だ。ここにいても不思議ではあるまい?」
「ふ、ふざけないでよね!いくらあんたが腕が立ってもこっちは5人もいるんだから!」
余裕の態度を持っているロランス少尉に対抗するかのようにエステルは声を上げた。
「なに、こいつ……。ずいぶん腕が立ちそうね。いったい何者なの?」
「シェラお姉さんの言う通りよ。その人、かなりできるわ。ひょっとしたらルークお兄様ぐらいはあるのじゃないかしら?」
「情報部、特務部隊隊長。ロランス・ベルガー少尉!もと猟兵あがりで大佐にスカウトされた男よ!」
「ほう、そこまで調べていたか。さすがはS級遊撃士、カシウス・ブライトの娘だ。」
シェラザードとレンの疑問を聞いて答えたエステルをロランス少尉は感心した様子で見つめた。
「!!」
「外部には公表されていない先生のランクを知っているなんて……。こいつ、タダ者じゃないわね。」
「カシウス・ブライトのランクを知っているのならば、よほどの情報通の、裏組織に所属しています、ね。」
ロランス少尉の情報通にエステルは驚き、シェラザードとアリエッタは警戒し出した。
「フフ……。お前のことも知っているぞ。ランクC、『銀閃』シェラザード・ハーヴェイ。近々、ランクBに昇格予定らしいな。そしてそこの菫色の髪の少女、もちろんお前も知っているぞ。ランク2級、若干8歳でかの”風の剣聖”と同じ”八葉一刀流二の型”を”皆伝”し『剣聖』と『焔の剣聖』の剣技に加えて状況に応じて銃も使い、すでに戦闘能力はA級正遊撃士に届くと言われている準遊撃士、『戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)』にして株や相場で莫大な富を築き、ラインフォルトやヴェルヌを始めとした大企業の大株主となった『Ms.L』でもあるレン・ブライト。規定年齢に達した時、正遊撃士の資格を与えると検討されているらしいな。しかも、正遊撃士に就任した際の級は現在の所E級だそうだな?」
「なっ………!レンが『Ms.L』である事を知っている事に加えて、あたし達が知らない協会のレンの正遊撃士就任に関する情報まで……!本当に何者よ!?」
「ふーん、今そんな事になっているんだ。ありがと。良いお話を聞けたわ。」
遊撃士協会内部の事を知る
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