第22話
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カノーネ大尉達が気絶するとシェラザードは気絶する寸前に見せたカノーネ大尉の気迫を思い出して目を丸くしてエステル達に尋ね
「リシャール大佐の副官よ。典型的な雌ギツネって感じ。」
「後は仕事に熱心すぎてお肌が荒れているオバサンよ。」
「なるほど、そんな感じだわ。」
エステルとレンの答えを聞いたシェラザードは納得した様子で頷いた。
「さてと……目指すは女王宮ね!」
「はい、急ぎましょう!」
そしてエステル達はアリシア女王を救出する為に女王宮に突入した!
〜女王宮〜
「は、反逆者ども!のこのこと来おったな!?私を新たなる国王と知っての狼藉か!?」
エステル達が女王宮に突入すると数人の特務兵達に護衛されているデュナン公爵が自らの地位を脅かそうとしているエステル達を睨んで叫んだ。
「今のリベール王はアリシア女王、です。」
「冗談は髪型だけにしなさいよ。あんた、まだ国王になったわけじゃないでしょ!」
「全くね。そんなセンスのかけらもない髪型をしている人が王様だなんて、レンやリベールの国民達はみんな絶対嫌よ。」
デュナン公爵の叫びに対し、アリエッタは淡々と答え、エステルとレンは呆れた様子で指摘し
「な、なぬう!?」
二人の指摘を聞いたデュナン公爵は顔を真っ赤にした。
「デュナン公爵閣下ですね。私たちは遊撃士協会の者です。クローディア殿下の依頼で女王陛下の救出に来ました。大人しくそこを通してくれるとこちらも助かるんですけど。」
「ク、クローディアだと!?あの小娘……余計なことをしおって!!」
そしてシェラザードの忠告を聞いたデュナン公爵は自分にとって忌々しい存在であるリベール王女の顔を思い出して声を上げ
「デュナン小父様……。もう、終わりにしてください。小父様はリシャール大佐に利用されていただけなんです。」
「な、何だそなたは……。………………………………」
クローゼに話しかけられたデュナン公爵は呆けた後クローゼの顔をジッと見つめ
「ク、ク、ク、クローディアではないか!なんだその髪は!?その恰好は!?」
やがて自分に話しかけた少女がクローディア姫である事に気付いたデュナン公爵は混乱し始めた。
「やっと気付いたのか……。こりゃ、ルーアンで会った時も気付いてなかったわけだわ。」
「うふふ、親戚なのに今まで気付いていないなんてお馬鹿さんねえ。」
「あの人、全然賢くない、です。」
「よく判らないけど、ずいぶんと抜けた人みたいね。」
「あの、黙っていた私が悪かったんだと思います……」
呆れた様子で叔父をけなしているエステル達を見
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