第21話
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………………殿下、やはり考え直して頂けませんか?」
守るべき主までもが危険な作戦に参加する事に賛成できないユリア中尉は辛そうな表情で学生服に着替え、ウィッグを外し、帯剣しているクローゼを見つめて尋ねた。
「ごめんなさい……お祖母様は私が助けたいんです。それに私は一応、飛行機の操縦ができますから………どうか作戦に役立てて下さい。」
「くっ………こんな事なら、操縦方法などお教えするのではなかったか………」
「まあまあ、ユリアさん。クロ―ゼのことならあたし達に任せておいて。」
「『銀閃』の名に賭けて必ずやお守りすることを誓うわ。」
「うふふ、レンも本気を出してお姫様を守るから大丈夫よ。」
「アリエッタも頑張りますから、安心して、下さい。」
守るべき主が参戦できる理由を作ってしまった自分の不甲斐なさに悔しがっているユリア中尉を慰めるかのように、クローゼに同行するメンバーであるエステル、シェラザード、レン、アリエッタはそれぞれ声をかけた。
「わかった………どうかお願いする。城内に敵戦力が集中した直後、エステル殿以下5名のチームが特務飛行艇で空中庭園に強行着陸。しかる後、女王宮に突入してアリシア女王陛下をお助けする。」
「了解ッ!!」
「作戦決行は正午の鐘と同時ーーそれまで待機位置についてくれ。それでは各員、行動開始せよ!」
「イエス・マム!!」
ユリア中尉の叱咤激励に全員は答えた後、各自装備の点検などを行った後、第一陣であるヨシュア達がエルベ離宮から去ろうとし、エステル達はヨシュア達を見送ろうとしていた。
「……ヨシュア、気を付けてよね。くれぐれも無理しちゃダメなんだから。」
「うん、気をつけるよ。だから、君の方もくれぐれも先走らないように。自分の力を過信しないでシェラさんたちと協力すること。」
「うん………分かってる。なんといっても例の約束だってあるもんね!お互い、元気な姿でグランセル城で会いましょ!!」
「うん………必ず!」
(あら♪エステルとヨシュア、もしかしてあれから進展したのかしら♪なんとなく雰囲気が前よりさらに仲良くなった気がするわ♪)
二人が無意識にさらけ出す雰囲気を感じ取ったレンは小悪魔な笑みを浮かべた。
「ヨシュアさん。隠された水路にはどんな魔獣がいるか判りません。どうか気を付けて下さいね。」
「わかった、ありがとう。くれぐれも気を付けるよ。」
「エステルの事は心配しなさんな。あんたと今まで旅して色々と成長したみたいだからね。遊撃士としてだけじゃなく女としても、みたいだけど♪」
「シェ、シェラ姉………」
シェラザードの言葉を聞いたエステルは顔
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