第21話
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大尉はエルベ離宮と連絡できない事を自分に伝えたロランス少尉を問いただしていた。
「親衛隊か遊撃士……。どちらかに落とされた可能性があると言うことかな。」
「ぬ、ぬけぬけと……。連中を指揮していたのは少尉、あなたでしょうに!」
非があるにも関わらず、全く反省していない様子のロランス少尉に怒りを抱いたカノーネ大尉はロランス少尉を睨んだ。
「これは面目ない。だが、済んでしまったことはとやかく言っても詮無きことだ。この上、陛下まで奪われぬよう城の守りを固めるべきだろうな。」
「い、言われなくてもわかっていますわ!」
そしてロランス少尉に言われたカノーネ大尉は整列している特務兵達に指示をだした。
「城門を完全封鎖!誰が来ても入れないように!以後は、空からの襲撃にのみ備えることにしなさい!」
「了解しました!」
「それと、各地の部隊に連絡してエルベ離宮に向かわせること!名目は、王族を騙ったテロリスト集団の鎮圧です!」
「イエス・マム!」
「ふふ、見事なお手並みだ。」
「フン、当然でしょう。新参者のあなたとは違います。……閣下の留守はわたくしが絶対に守りますわ!」
特務兵達が行動を開始している中、ロランス少尉に感心されたカノーネ大尉は不愉快そうな表情で答えた。
そして翌朝、離宮内では作戦開始までの最後の確認の会議が行われていた。
〜翌朝・エルベ離宮〜
「これよりグランセル城解放と女王陛下の救出作戦を説明する。まずはヨシュア殿以下4名が地下水路よりグランセル城地下へと侵入。親衛隊の詰所へと急行し、城門の開閉装置を起動する。」
「了解しました。」
「ま、でかい花火の点火役ってところだな。」
「ま、俺達に任せておきな。」
「フフ………いずれにせよ第1章の最終幕の幕開けには違いない。」
ユリア中尉に視線を向けられたメンバー――ヨシュア、ジン、フレン、オリビエはそれぞれ頷いた。
「城門が開くのと同時に我々、親衛隊全員と遊撃士6名が市街から城内へ突入。なるべく派手に戦闘を行い、敵の動きを城内へと集中させる。」
「うむ。今こそ『獅子王』の力、存分に震わせてもらおう。」
「ああ、任せてもらおう。」
「襲って来る奴等全員、制圧してやろうぜ!」
「よっしゃ、腕がなるぜ!」
「ま、あたし達に任せな。」
「私はこの中では実力不足かもしれないけど……精一杯頑張らせてもらいます!」
次に視線を向けられた遊撃士達―――バダック、クルツ、ルーク、グラッツ、カルナ、アネラスはそれぞれ力強く頷いた。
「そして最後に
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