第21話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
未だ予断を許さない状況にエステルは驚き、ヨシュアの提案を聞いたクローゼは何も答えず考え込んでいた。
「ならば、エレボニア帝国か共和国の大使館に保護を求めてはどうかな?大使館内は治外法権……。簡単に手出しはできないからね。」
「さっきの作戦で鹵獲した飛行艇で亡命する手もあるな。根本的な解決にはならんが、時間を稼ぐにはちょうどいい。」
「王都の七耀教会に隠れる手もある、です。王都の教会なら、特務兵には見つからない部屋もあるです、から。アリエッタが、教会の責任者に口利き、します。」
「そうだな……。どうお逃がしするべきか……」
オリビエ、ジン、アリエッタの提案を聞いたユリア中尉はクローゼの身柄を今後どうするか考え込んでいた。
「……………………………。あの……みなさん。この状況で、私が遊撃士の皆さんに依頼をすることは可能でしょうか?」
その時黙っていたクローゼは決意の表情でその場にいる遊撃士達全員に尋ねた。
「え……」
「人質救出のミッションは完了したから大丈夫だと思うよ。もちろん、依頼内容にもよるけどね。」
「でしたら……無理を承知でお願いします。王城の解放と、陛下の救出を手伝っていただけないでしょうか?」
「で、殿下……」
クローゼの依頼を聞いたユリア中尉は驚いた。
「そっか……そうよね。今度は女王様を助けないと!」
「正直言って、その話にはなるんじゃないかと思ったぜ。だが、姫殿下……その依頼はかなりの難物だ。」
「そうね……。ここにいる戦力を全員集めても正面から落とすのは不可能だわ。」
「少数で城を落とす作戦等、愚の骨頂だからな。」
一方エステルは納得した様子で頷いたが、現状の戦力をジンとシェラザード、バダックはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。
「あの飛行艇を使えば可能性はあると思いますが……ただ、よほど上手い仕掛けが必要になりそうですね。」
「ああ、しかも今回の件でむこうも奇襲を警戒しているから2度目は通じねえぜ。」
ヨシュアの推測を聞いたフレンは頷いた。
「……私に考えがあります。皆さん、これを見て頂けますか?」
その時、クロ―ゼは一枚の古い地図を出した。
「これって……どこの地図?」
「王都の地下水路の内部構造を記した古文書です。これに、王城地下に通じる隠し水路の存在が記されています。」
その後ルーク達はグランセル城解放と女王救出作戦の内容を話し合い始めた。
〜グランセル城内〜
「ど、どういう事ですの!?『エルベ離宮』との連絡が途絶えてしまっただなんて!」
一方その頃、カノーネ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ