第20話
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目の前に撃たれた射撃に部下達と共に足を止めた特務兵の将校は叫んだ。
「うふふ、こんばんは♪」
すると闇夜の中からレンが出て来て微笑みながらスカートを摘み上げて会釈した。
「こ、子供!?」
「何者だ!?」
「ここは今、一般人は立ち入り禁止だ!それにこんな夜更けになぜ、こんなところにいる!?」
レンの登場に部下達が戸惑っている中、将校はレンを睨んで叫んだ。
「クスクス、”か弱い女の子”のレンにそんな物騒な物を向けるなんてそれでも国を守る軍人かしら?」
「聞いているのはこちらだ!質問に答えろ!!」
武器を向けられても一切恐がらず、逆に自分達の気分を逆なでするようなレンの態度に苛立ちを感じながら将校は叫んだ。
「うふふ………仕方ないわね……レンがここにいる理由はあなた達、情報部――――リシャール大佐の野望を達成させない為よ♪」
「なんだと……!貴様のような子供ごときが大佐の悲願を阻むだと!?その言葉、後悔させてやる!行け!」
「ガウ!!」
レンの言葉に怒りを抱いた将校の命令によって一匹の軍用犬がレンに向かい、飛び掛かったその時レンは二振りの小太刀を構え
「――翔月双閃!!」
二振りの小太刀でそれぞれ月を描いて飛び掛かって来た軍用犬を斬り裂き、斬り裂かれた軍用犬は消滅してセピスを落とした!
「バカなっ!?」
「あ、あんなガキに特務部隊が直々に育て上げた軍用犬が!?」
「小娘………貴様、何者だ!?」
幼い子供に軍用犬がやられた事に部下達が混乱している中、将校は最大限の警戒を持ちながらレンを睨んで叫んだ。
「ただの準遊撃士よ♪」
「貴様のような小娘が遊撃士だと………ふざけるのはたいがいに……!」
レンの話を聞いた将校は一瞬子供の戯言かと思ったが、レンの容姿や装備している武器を見て血相を変えた。
「菫色の髪に琥珀の瞳、武器は小太刀の二刀流………まさか!ギルドが特例で認めた準遊撃士にして最年少の”八葉一刀流”の皆伝者―――”小剣聖”レン・ブライトか!?」
「なっ!?」
「ロレントでカノーネ大尉達の任務を阻んだ連中か!」
「い、一体どうやって王都に潜入したんだ!?」
将校の叫びを聞いた特務兵達が驚いたその時
「大正解♪そんな貴方達には素敵なプレゼントを差し上げるわ♪――――ミスティアーク!!」
レンは武器を銃へと変えて広範囲の銃撃を放った。
「!散開しろっ!!」
レンの攻撃に対して特務兵達は散開する事で回避しようとしたが
「ハッ!タイタニックロア!!」
「うわっ!?」
「ぐあっ!?」
オリビエの
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