第20話
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ェラザード達がギルドから出るとオリビエは酔いしれた表情で喜んだが
「行かなくていいのですか?皆さん、もう出て行ってしまっていますが。」
「え……お〜い、シェラ君!おいてかないでくれよ!お願いしますから、無視しないで〜!」
エルナンに指摘され、慌ててシェラザード達を追うようにギルドを出た。
「………撒けたかしら?」
シェラザードはある程度ギルドから離れると後ろを見て確認した。
「誰だったんだ今の?」
「そうよ、それに逃げる必要もないんじゃないかしら?」
シェラザードの様子を不思議に思ったルークとレンは理由を聞き
「その様子からすると以前に付き合っていた恋人とかか?」
「……あの人、変です。”星杯騎士”を知っていました。」
フレンはからかいの表情で尋ね、アリエッタは淡々と呟いた。
「そんな訳がないでしょう!?今の馬鹿は自称天才音楽家とかふざけたことを抜かしているオリビエっていう奴よ。相手にしてたら疲れるからさっさと出たのよ。」
フレンの言葉に指摘したシェラザードが疲れた表情で溜息を吐いたその時
「ハッハッハ、シェラ君にそこまで言われるなんて光栄だなあ。」
湧いて出たかのようにルーク達の背後にいつのまにかいた。
「はぁ……ゴキブリ並にしつこい奴ね。」
厄介な人物を撒けなかったことに本気で残念に思ったシェラザードは溜息を吐いた。
「ハッハッハ、こんな面白そうな事にこのオリビエ・レンハイムが傍観者でいると思ったのかね?」
「もう何とでも言いなさい……ただし、痛い目にあっても知らないからね!」
「おいおい、いいのかよ、シェラザード?」
一般人に見えるオリビエの参加をあっさり認めた事に驚いたルークは尋ねた。
「こんな奴でも銃とアーツの腕だけ!はいいから数合わせにはなるでしょう。」
「へえ……そいつはちょうどいいな。今は一人でも戦力が欲しいから助かるぜ。」
「足手纏いにならなければ、どうでも、いいです。」
シェラザードの説明を聞いたフレンは目を丸くし、アリエッタは興味がなさそうな様子で答えた。
「あの、シェラ君?なんでそこだけを強調するのかな?」
「変態のあんたの取り柄はそれだけでしょうが……ついて行くのを許すだけでもありがたく思いなさい!」
「ハハ、まあよろしく頼むよ。俺はルーク・ブライト、エステルとヨシュアの兄だ。」
「フレン・ガルディオスだ。よろしくな。」
オリビエとシェラザードの会話を聞いていたルークは苦笑いをしながらフレンと共に自己紹介をした。
「ほう、君が噂のエステル君とヨシュア君の……それに君がかの”不
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