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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第15話
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壊れた屋台の片づけが行われた。リィン達もそれを手伝い、多少の遅れは出たものの無事に大市は開かれることになった。
〜元締めの家〜
屋台の片づけを終えたリィン達はオットーの好意によって家に招かれていた。
「お前さんたちのおかげで、無事に大市を開くことができた。礼を言わせてもらうぞ。」
「あはは、そんな……大した事はしていませんし。」
「ええ。私達は少しお手伝いをしただけです。」
「それにしても、あの喧嘩で怪我人なんかが出なくてよかったわよね。」
「うむ、それについても重ねて礼を言わせていただこう。商人にとって店とは命とも言うべきもの。彼らの怒りもわかるのじゃがな……」
オットーは肩を落とした二人を気の毒に思うかのように複雑そうな表情で答えた。
「しかし御老人……ケルディックの抱える問題は思った以上に根が深いようだな。領邦軍が駆け付けたとはいえ、結局、何の解決にもならぬとは……」
「うむ……やはり大市のトラブルにはまともに取り合う気はないようじゃ。ワシらが増税への陳情を取り消さん限り、その姿勢を貫くつもりなのじゃろう。」
「そうは言っても、まさかあそこまで露骨なんて……このままじゃ商人の二人も収まりがつかないだろうし……」
「昨日と今朝の喧嘩がお二人の今後の商売に影響を及ぼさなければよいのですが……」
ラウラの言葉に複雑そうな表情で答えたオットーの話を聞いたアリサとプリネはそれぞれ心配そうな表情をした。
「そうじゃな……噂が広まれば最悪、利用者の足が遠のくことも考えられよう。このままではいかんと、ワシも思うてはおるのじゃが……」
「………………………」
「リィン、どうしたの?さっきから黙ってるけど。」
「ふむ、具合でも悪いのかの?」
「…………お願いがあります。今回の事件―――俺達に調べさせてもらえませんか?」
「ええっ!?」
「あら……」
リィンの突然の提案にアリサは驚き、プリネは目を丸くし
「……屋台を破壊した犯人を私達で見つけるというのか?」
リィンの提案を意外に思ったラウラは目を丸くして尋ねた。
「ふむ……昨日も言ったが、大市でのことはワシら商人の問題じゃ。心配はありがたいが、お前さんたちが気にすることではないぞ?」
「目の前で理不尽なことが起きて、頼るべき領邦軍も当てにならない。だったら………士官学院の生徒である俺達が見過ごすわけにはいきません。」
「た、確かにそうかもだけど……事件の調査なんて僕達にできるのかな?」
「うーん、そうよね……私達だって素人には違いないし。せめて、サラ教官の指示を待った方がいいんじゃ
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