暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第15話
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「えへへ、よくわからないけど仲直りできたみたいだね?」

「どうやら無用の心配だったようですね。」

二人の様子を見ていたアリサは安堵の溜息を吐き、エリオットとプリネは微笑みながら二人を見つめた。



「いや、別に仲違いをしてたわけじゃないんだが……」

「まあ、そうだな。」

「まったく、二人だけでわかった顔をしちゃって……これじゃあ、どう仲直りさせようか悩んでいたこっちが―――!」

二人を呆れた表情で見つめたアリサはすぐに自分が二人に秘密で悩んでいた事を口にした事に気付いて目を見開き

「アリサ……」

「ふふ、どうやら色々と心配させてしまったようだな?」

リィンとラウラはそれぞれアリサを見つめた。



「ああもう、私のことはどうだっていいでしょう!」

「あはは……」

「フフ……」

(うふふ、自爆が多い娘で可愛いわね♪)

(……♪)

恥ずかしそうな表情で声を上げたアリサをエリオットは苦笑しながら微笑むプリネと共にアリサを見つめ、ベルフェゴールとミルモはそれぞれ微笑ましそうにアリサを見つめていた。



「どうやら雨が降って地が固まったみたいだね。」

「女将さん、大変大変!」

リィン達の様子を微笑ましそうに見つめていたマゴットに宿で働いている娘が慌てた様子で近づいてきた。



「なんだい。朝っぱらから騒々しいねぇ。」

「ていうかルイセ。出てくるのが遅すぎるよ。」

「ご、ごめんなさーい。ちょっと話を聞いてて……――それよりも!大変なことがあったんですっ!大市の方で”事件”ですよ!」

「事件……?」

「……?」

「あの、それはどういう……」

「えっとね、大市に出てる屋台らしいんだけど……夜、バラバラに壊されちゃって商品も盗まれちゃったんだって!」

娘の口から出た信じられない出来事にその場にいる全員は驚いた。



「それは……」

「と、盗難事件……!?」

「なんとまぁ……――すると大市が開かれるのは少し遅れるかもしれないね。ここで待つお客さんも増えそうだ。ルイセ、とっとと用意をおし。」

「はーい。」

「ま、あんたたちは気にしないで実習とやらを始めるんだね。今日一日頑張ってきな!」

「……はい!」

「行ってきます。」

その後宿を出たリィン達は事件の詳細が気になり、大市に向かうと今にも喧嘩が始まりそうな会話が聞こえ、リィン達は喧嘩を止める為に現場に駆け付けた。



〜大市〜



「よくも私の屋台を滅茶苦茶にしてくれたな、この卑しい田舎商人め!どうせ君がやったんだろう!?正直
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ