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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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子を見たプリネは静かな笑みを浮かべて見つめていた。
「―――士官学院を志望した理由が同じという訳でもないだろうし。」
「士官学院への志望理由……」
「その発想は無かったわね……」
リィンが呟いた推測を聞いたエリオットは呆け、アリサは目を丸くした。
「ふむ―――私の場合は単純だ。目標としている人物に近づくためといったところか。」
「目標としてる人物?」
「もしかして父親であるアルゼイド子爵ですか?」
ラウラが呟いた言葉を聞いたエリオットとプリネは尋ねたが
「ふふ、それが誰かはこの場では控えておこう。アリサの方はどうだ?」
ラウラは静かな笑みを浮かべて答えを誤魔化した後アリサに視線を向けた。
「そうね……―――色々あるんだけど”自立”したかったからかな。ちょっと実家と上手く行ってないのもあるし。」
「そうなのか……」
「―――私は前にも言いましたが、エレボニアとメンフィルの関係の修復の為、ですね。本来私はそのつもりはなかったのですが、ある方に頼まれて通う事にしたのです。」
「ある方?」
「それって誰なの?」
「プリネ達を他国の士官学院へ通うわせる事を依頼した人物……気になるな。」
プリネが呟いた言葉を聞いたアリサは首を傾げ、エリオットは尋ね、ラウラは考え込んでいた。
「ふふ、私もラウラさん同様この場でその名を言う事は控えておきますね。」
「フフッ、一本取られたな。」
プリネは微笑みながら答え、プリネの答えを聞いたラウラは苦笑した。
「うーん、その意味では僕もプリネ達と同じ少数派なのかなぁ……元々、士官学院とは全然違う進路を希望してたんだよね。」
「あら、そうなの?」
「もしかして音楽系の進路ですか?」
エリオットの意外な話を聞いたアリサは目を丸くし、エリオットが音楽が好きな事を知るプリネは尋ねた。
「あはは、まあそこまで本気じゃなかったけど……リ、リィンはどうなの?そう言えば今まで聞いたことなかったけど。」
「俺は……そうだな………学院に入った理由は二つあるが………その内の一つが”自分”を―――見つけるためかもしれない。」
エリオットに尋ねられたリィンは考え込んだ後答えた。
「え……」
「へ……」
「まあ……」
「…………………」
(???どういう意味かしら?)
リィンの答えを聞いたその場にいる全員は呆け、リィンの中にいるベルフェゴールは首を傾げた。
「いや、その。別に大層な話じゃないんだ。あえて言葉にするならそんな感じというか……」
「えへへ。いいじゃない
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