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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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動けない状況下でありながらも、依頼をこなしたのだから、成果としては充分だし、良くその判断をしたと思う。」

サラ教官の説明を聞いたリィンは納得した様子で頷き、エリオットは疲れた表情で呟き、ラウラは静かな表情で答えた。



「―――そういうわけでこちらは君達に任せたわ。せいぜい悩んで、何をすべきか自分達自身で考えてみなさい。」

「あ………」

女神(エイドス)の加護を。レポート、期待してるわよ。」

そしてサラ教官はリィン達から去り、駅の中へと入って行った。



「……参ったな。」

「な、何だかこっちの状況を完全に見透かしてたような……」

「まったく、昼間から飲んでたのに抜け目ないというか……」

(フフ、さすがは元A級正遊撃士ね。)

「…………………いずれにせよ、今日は宿に戻るとしよう。レポートもあることだし、夕食は早めに取る必要がある。」

「そうだな……」

「はあ……さすがに疲れたわね。」

「町中や街道を駆け巡った挙句、魔獣退治もしましたしね。」

「ご飯を食べたらそのまま寝ちゃいそうなんだけど……」

その後リィン達は宿に戻って夕食を取り始めた。



〜風見亭〜



「ふう、ごちそうさま。うーん、さすがに野菜とか新鮮で美味しかったねぇ。」

「ああ、さすがに地の物の料理は違うな。」

「ライ麦を使ったパンもなかなかの美味だった。」

「郷土料理でしか味わえない味でとても美味しかったです。」

「うーん、こんな楽しみがあるなら”特別実習”も悪くないけど。今頃B班のエマたちはどうしてるのかしら……?」

それぞれが夕食の感想を言い合っている中、B班の事を思い出したアリサは苦労していると思われるエマたちの様子を思い浮かべながら呟いた。



「そうだな……こんな風に一緒にテーブルを囲んではいなさそうだけど。」

「そうだねぇ……」

「ユーシスさんとマキアスさん……エマさん達ならまだしも、他の方達に迷惑をかけていないとよいのですが……」

そして会話が途切れるとその場に静寂が一瞬訪れ、ある事が気になっていたエリオットはふと疑問を口にした。



「……本当、僕達”Z組”って何で集められたんだろうね?どうもARCUSの適性だけが理由じゃない気がするんだけど。」

「うん、それは間違いあるまい。それだけならば今日のような実習内容にはならぬだろうしな。」

「どうやら私達に色々な経験をさせようとしてるみたいだけど……どんあ真意があるのかまでは現時点ではまだわからないわね。」

「そうだな………」

「……………」

それぞれが考え込んでいる様
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