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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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」
オットーの家を出たエリオットは先程のオットーの話を思い出して不安そうな表情で呟き
「ああ……そうだな。」
エリオットの言葉にリィンは頷き
「領地における税を管理するのは貴族の義務であり権利……帝国の制度がそうなっている以上、どうしようもないと思うけど……」
「――他家のやり方に口をはさむつもりはないが。此度の増税と露骨な嫌がらせはさすがに問題だろう。アルバレア公爵家当主……色々と噂を聞く人物ではあるが。」
「そうですね……民の生活をまるで考えていない政治どころか、民を苦しめている政治ですね。」
アリサ、ラウラ、プリネはそれぞれ厳しい表情をしていた。
「えっと……ユーシスのお父さんだよね?うーん、いっそユーシスに相談するわけにはいかないのかな?」
問題となっている人物の親族が自分達のクラスメイトである事を思い出したエリオットは提案したが
「いや……難しいだろうな。当主の決定は絶対……ましてアルバレア家は四大名門だ。」
「実際、皇帝陛下に継ぐくらいの権力を持っているでしょうしね……」
「それにいくら息子の進言とは言え、アルバレア公爵自身が聞かない可能性が高いでしょうね。」
「やっぱり無理かぁ……」
リィンやアリサ、プリネの説明を聞いて肩を落として諦めた。
「―――うんうん、悩んでるみたいね、青少年。」
その時サラ教官がリィン達に近づいてきた。
「サラ教官……」
「ど、どうしたんですか?」
「そろそろ行こうと思ってね。予想通りB班の方がグダグダになってるみたいだからちょっとフォローしてくるわ。」
「えっ……!?」
「今からB班の実習地に向かうんですか?」
「紡績の町パルムといえばここから相当離れているが……」
サラ教官が向かおうとしている場所を聞いたアリサとエリオットは驚き、ラウラは目を丸くした。
「ま、何とかなるでしょ。まあ話に聞く所ツーヤのお蔭で最低限の依頼はB班全員でやり遂げたみたいよ。現役親衛隊長のツーヤを向こうに入れて正解だったわ♪」
「ツーヤが……」
「あの二人を一体どうやって宥めたのかしら?」
サラ教官の説明を聞いたプリネは目を丸くし、アリサは不思議そうな表情をした。
「ああ、簡単な話よ。班のメンバーを二手に分けてユーシスとマキアスを離れ離れにして依頼をこなしたそうだけど……宿屋に戻った後は結局いつもの如く言い合いを始めたそうよ。」
「確かにあの二人の仲の悪さを考えると妥当な判断ですね。」
「でも結局喧嘩していたら意味ないけどね……」
「まあ、ツーヤ自身は悪くあるまい。むしろ班が一丸となって
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