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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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か?」
そして老人―――オットーの頼みに応じたリィン達はオットーが二人の商人の話を片付けた後、オットーの家でお茶をご馳走になっていた。
〜元締めの家〜
「それではあなたが実習の”依頼”を……?」
「うむ、士官学院のヴァンダイク殿とは旧知の仲での。今回、お前さんたちの実習向けに適当な頼み事を見繕って欲しいと頼まれたんじゃ。」
「そうだったんですか……」
「ご配慮、感謝する。」
「私達の為に多忙な時間を削って頂いてありがとうございます。」
オットーから事情を聞いたエリオットは目を丸くし、ラウラとプリネは会釈をした。
「いやいや、とんでもない。面倒な依頼も一通り片付けてくれたようじゃし。先程の揉め事にしても殴り合いになる前に止めてくれて本当に助かったわい。」
「いや……間に合ってよかったです。」
「結局、先程の場所は交替で使うことになったみたいですね?」
「うむ、結局どちらの許可証も本物じゃったからの。週ごとに二つの場所を交替で使用するというのに落ち着いた。まあ、正面の位置と比べると奥は目立たぬから売り上げには影響するじゃろうが。」
アリサの質問に元締めは自分の決断が本意ではないかのように複雑そうな表情で答えた。
「確かに……」
オットーの言葉にエリオットは頷き
「しかしご老人……市の許可証というのは本来、領主の名で発行されるもの。今回のような手違いはいささか腑に落ちぬのだが。」
「確かに……領内の商いの管理は領主の義務でもあるはずだし。」
「……………」
ある事が気になって質問したラウラの疑問にリィンは頷き、プリネは真剣な表情で黙っていた。
「……そうじゃのう。本来であれば公爵家がその管理をするのじゃが……」
一方オットーは疲れた表情で肩を落としてリィンの言葉に頷いた。
「公爵家って……」
「クロイツェン州を管理する”アルバレア公爵家”ですね。」
「うむ、四大名門の一角を担う大貴族中の大貴族じゃよ。しかし最近、少しばかり面倒なことになっていてな。」
「面倒なこと……?」
「実は先日、大市での売上税が大幅に上がってしまったんじゃ。売り上げから相当な割合を州に納めなくてはならなくなった分、商人達も必死になっていてな。先程のような喧嘩沙汰にまでなってしまうことも珍しくない。」
「そうだったんですか……」
「売上税……そう軽々しく上げていいものとは思えぬが。」
「うーん、帝都でもそんな話は聞いたことがないけど。」
(まさか……)
オットーの話を聞いたリィンは頷き、ラウラは厳しい表情で考え込み、エリオッ
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