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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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…」
そして二人が落ち着いた事を確認したリィンとラウラはそれぞれ離した後事情を聞き始めた。
「制服………どこかの高等学校の生徒か?」
「おいガキども!大人の話に口出すんじゃねえ!」
「話というレベルじゃなくなってたような気が……」
「大人と言うならもう少し、理性的になって欲しいですね。」
商人の一人に怒鳴られたエリオットは言い辛そうな表情で殴り合いを始めようとした二人の事を思い出して指摘し、アリサは真剣な表情で注意した。
「な、なにぃ……?」
「―――自分達は”トールズ士官学院”の者です。実習でこの町を訪れています。」
「いまだ軍属ではないが末席には連なる身……公の場での私闘はいささか見過ごせぬな?」
「せめて何があったのか、話していただけないでしょうか?」
自分達の正体を怪しんでいる商人にリィンは自分達の身分を証し、ラウラは忠告し、プリネは尋ねた。
「ぐ、軍の士官学生……」
「軍人のタマゴかよ……!」
一方リィン達が士官学生だと知った商人の二人はそれぞれ不安そうな表情をした。
「―――やれやれ。何をやっておるんじゃ。」
するとその時スーツ姿の老人が近づいてきた。
「あなたは……」
「も、元締め……」
老人の姿を見た商人の二人はそれぞれ驚きの表情で老人を見つめ、老人はリィン達から事情を聞いた。
「二人とも。話は聞かせてもらった。どうやら双方とも同じ位置の許可証を持っておるようじゃな?」
「そ、そうなんスよ!」
「期限もまったく同じ……どうなってるんですか!?」
「ともかく、ここで争っては他のお客さんの迷惑じゃ。向こうで事情は聞くからいったん矛を収めるがよい。」
二人の商人にそれぞれ言われた老人は冷静な様子で指摘し
「わ、わかったッス……」
「了解しました……」
老人の指摘に二人の商人はそれぞれ肩を落として頷いた。
(何とか話がつきそうね。)
(ああ、この大市の責任者だろうな。)
その様子を見守っていたアリサとリィンはそれぞれ安堵の表情になった。
「―――お前さんたちも止めてくれて助かったわい。さすがは士官学院の特別なクラスの生徒たちじゃ。」
「あら……」
「ほう……?」
「ど、どうして僕達”Z組”のことまで……」
老人が自分達の事を知っている事に驚いたプリネとラウラはそれぞれ目を丸くし、エリオットは不思議そうな表情で尋ねた。
「わしの名はオットー。この大市の元締めをしておる。この話を片付けたらお茶でもご馳走するからしばし付き合ってくれん
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