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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜風の精霊との契約〜
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った後、苦笑しながらミルモを見つめた。



「見た目が小さいからと言って、精霊を侮ってもらっては困りますわ。―――ミルモ。自分の主に貴女の持つ力を少しだけ見せてあげなさい。」

アリサの言葉を聞いたフィニリィは真剣な表情で答えた後ミルモに視線を向け

「……………」

視線を向けられたミルモは頷いた後、両手を光らせた。すると両手から空気の塊を数個発生させて近くの木に放った。すると空気の塊が命中した木は命中した部分が破壊され、支えを失った木は地面に倒れた!



「なっ!?」

「ええっ!?」

「う、嘘っ!?」

「ほう……」

ミルモの魔術攻撃を見たリィン達は驚き

「今のは大気系魔術よね?」

「ええ。下位大気系魔術――――”空気連弾”ですわ。ミルモ、今度は風の精霊らしく、竜巻が起こせる事を見せてあげなさい。」

魔術の正体がわかっていたプリネに尋ねられて頷いたフィニリィはミルモに指示をした。



「……………!」

そしてフィニリィの言葉に答えるかのようにミルモは頷いた後全身に魔力を纏って両手を掲げた。すると巨大な竜巻が発生して、そして少しの間その場で回り続けると竜巻は消えた!

「…………………」

ミルモが発生させた竜巻を見たリィン達は口をパクパクさせ

「今のは大気系中級魔術、”大竜巻”ね。」

「ま、風の精霊ならできて当然ですわ。」

プリネが呟いた言葉を聞いたフィニリィは冷静な様子で頷いた。



そしてミルモはアリサに近づいて、街道で出会った魔獣達との戦闘の際にできたアリサの掠り傷を片手から淡い光を放って治癒した。

「嘘っ!?傷が……!」

「―――治癒系魔術、”癒しの息吹”ですね。ふふっ、よかったですね、アリサさん。攻撃、回復と両方の魔術を扱えるんですから。」

「ア、アハハ……こんな小さな身体をしているミルモがこんなにも強いんだから、私もミルモに相応しい”主”になる為にもっと頑張らないとね。よろしくね、ミルモ。」

プリネに微笑まれたアリサは冷や汗をかいて苦笑した後ミルモに微笑み

「………♪」

アリサに微笑まれたミルモは笑顔で頷いた。その後リィン達は再び町へと向かい始めた。



(ねえ、フィニリィ。一つ聞きたい事があるのだけど。)

リィン達と共に歩いているプリネは念話でプリネに自分が疑問に思っている事を尋ねた。

(なんですの?)

(先程アリサさんが契約した精霊―――ミルモとの会話で”リスレドネー”や”リザイラ”という言葉が出てきたけど……)

(ああ、その件ですか。”リスレドネー”は”リザイラ”が管理している精霊領域で、”リザイラ”は”精霊女
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