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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜風の精霊との契約〜
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「ええっ!?」
「ほう……異世界ではこのような存在も普通に存在しているとは……」
「し、しかし……何故その精霊族がゼムリア大陸にいるんですか??」
「さあ……それは私にもわかりません。」
プリネの説明を聞いたエリオットは驚き、ラウラは興味ありげな表情で風の精霊を見つめ、リィンに尋ねられたプリネは不思議そうな表情で答えた後風の精霊を見つめながら答えた。
「……………」
そして風の精霊はアリサの周囲を飛び回りながらアリサを見つめ
「な、何?私に何の用なの??」
風の精霊に飛び廻られたアリサは戸惑っていた。
「―――少し待ってくださいね。――フィニリィ!」
プリネは風の精霊の意思を知る為に精霊族の王族種であるフィニリィを召喚した。
「フィニリィ、そちらの風の精霊の方が何故アリサさんの周りを飛び廻っているのかを聞いてもらえませんか?」
「わかりましたわ。―――そこの貴女、名はなんというのです?我が名はフィニリィ。セテトリ地方の”光燐の谷”を守護する”精霊女王”ですわ。」
「……………?」
プリネの指示に頷いたフィニリィが風の精霊に話しかけると風の精霊は首を傾げてフィニリィを見つめた後フィニリィと精霊でしかわからない言葉で念話や会話をした。
「………そう。覚えのある気配がするとは思いましたけど”リスレドネー”の者でしたか。という事はまさか、この周辺の空間にリザイラが”領域”を作っているのですか?」
「…………………」
フィニリィの質問に風の精霊は首を横に振ってフィニリィに念話を伝え
「なるほど………要するに貴女は気まぐれで”領域”を出てきただけですか。」
念話を伝えられたフィニリィは呆れた表情で溜息を吐いた。
(え、えっと……何を話しているのか、全然わからないね……)
(ああ……)
(というかあの小さい妖精は全然喋っていないのに、どうしてわかるのよ??)
(一体どういう会話内容なのだ?)
一方その様子を見守っていたエリオットは冷や汗をかいて苦笑し、リィンとアリサは疲れた表情で呟き、ラウラは興味ありげな表情で風の精霊とフィニリィを見つめた。
「フィニリィ。それで結局その方は何故アリサさんの周囲を飛び廻っていたのですか?」
「正直余りにもくだらない理由ですわ。その精霊―――ミルモ・メネシスはそこの人間から美味しそうな果物の匂いがしたから、匂いにつられて出てきたそうですわよ。」
プリネに尋ねられたフィニリィは呆れた表情で答え
「へ?果物の匂い??」
「あ………もしかしてさっき貰った葡萄の事かしら?」
フィニリィの
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