少年は加速するようです Round4
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も起こらない。
一応軽く説明していた事を再度伝えると、そこらにある氷柱を銃撃と斬撃でバッタバッタ薙ぎ
倒していく。装弾数は丁度十発で、リロード時はマガジンを捨ててからガントレットに付けると
マガジンが射出されリロードされる仕組みらしい。そして50%も溜まった状態で再度コール。
「こんなものかな?≪チェンジ・アサルト≫!」
ガション!
ゲージが10%程度減るのと同時、ガントレットが外れ、拳銃に取りついて変形する。それも一瞬で
完了し、手に握られているのはFA-MASに似た形状のアサルトライフル。だが簡素かつ洗練された
フォルムではなく、SFに出て来るような銃だ。しかも太刀付きと言うマニアック極まる改造を
された。現実であれば明らかに重量過多であるが、青系の筋力補正でもあるのか、重さを感じさせない
取り回しで二丁銃剣使いこなす。暫く振り回すと満足したのか納刀すると、アサルトライフルも元の
ガントレットに戻り、手を離すと拳銃も格納された。
「お疲れさん、どうだ?」
「余計な物が付いていて少し体が流れるのが気になるかな。あと………。」
「あと?」
「………いいや、昔の私からはこう見えていたんだろうと思ってね。ふふふ、ケイジが使って
いたのはグロックにスぺツナズナイフだと言うのに。」
「…………そうか。」
寂しげに、けれど懐かしむ響きで今はいない兄を思う真名の頭を撫でようとし・・・絶対に
無理な身長差である事を思い出す。ぐぬぬと唸ると、察した真名にクスリと笑われ、逆にまたしても
撫でられてしまう。
「講釈はもういいよ、戻ろう。」
「うぬぬ……戻ったら思いっ切りワシャワシャしてやる。」
「それは良い。私もこんな硬い感触では満足出来ないからね。」
俺も撫でられるのねと呆れ半分嬉しさ半分でドロー申請を出し、家に戻る。
すると横に座っていた真名が飛びついて来て頭をわっしわっしと撫でて来るので、
お返しと、ム○ゴロウさんばりに『よーしょーしょーし!』と小一時間撫で返し―――
「…………………何をしているんだ、お前らは。」
帰って来たエヴァに白い目で見られた時、俺と真名の頭は鳥の巣になっていた。
その後、俺らに捕まえられたエヴァも鳥の巣頭になったのは言うまでもない。
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