少年は加速するようです Round4
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鎧と両手の武装が形成され、既に見慣れた"ティアシェ・フェアリィ"の姿になる。
そして【FIGHT!!】の表示と共に視界一杯が白銀に染められる。フィールドの全てが氷と雪で
作られた"氷雪ステージ"だ。個人的には壊しやすい・眩しい・綺麗・色が近いから隠れやすいと
概ね高評価。とステージの批評はそこそこに、移動しつつ相手の名前を見てまたしても吹き出す。
「パープル……ベヨネッタ?純色だしおもっくそ強そうなんですけど。」
恐らくは"銃剣"を差す、非常に分かり易い名前。近距離の青と遠距離の赤の混ざりだから
ほぼ間違いないだろう。と、予想より早く真っ白なステージを進んで来る紫のアバターを発見する。
「愁磨さんはまた小さいんだね。カワイイけれど。」
「………そう言うお前は相変わらずでいいなぁ。」
会った途端頭を撫でて来る頭三つ分は高い高身長のアバターを見やる。
そのフォルムは一言で表すなら戦乙女。防御目的と言うよりは装飾目的な線の細い兜に、長い髪が
背中の中程まで伸びている。現実同様凄まじい破壊力を持つ胸部アーマーは無駄に丸みを帯び、
所謂"南半球"を覆うタイプの鎧に守られているせいで、ロボ萌えには若干目のやり場に困る事に
なっている。しかし腕にはそれらと不釣り合いなほどゴツいガントレットが嵌められ、肘までが
二の腕の三倍程に膨れ上がっている。腰からは後ろに3枚の長い花弁型と横に板状のアーマーが
伸びる。そこから覗く脚にも膝上まであるブーツ型の鎧が履かれており・・・と、そこで俺は
違和感を覚えた。武器が無いのだ。名前にもある"銃剣"がどこにも。
「真名、技でなんかない?ここら辺を押せばメニュー出るんだけど。」
「固有技の説明があるのか。それは助かる……ふむ、これか。」
説明を見た真名が右手を振ると、あの無駄にデカいガントレットから拳銃がシャコンと出る。
続き、左腕からも同様に拳銃を射出する。あ、あれは中二病少年の夢!しかもデザートイーグル
・・・っぽい銃!マジでウチの女性陣ずるいんですけど。
「それで……こう。」
その出した拳銃を腰から伸びる板状のアーマーに付け、銃撃し引き抜く。すると幅の広い、
太刀程もある片刃の銃剣――と言って良い長さなのか――が銃身に付いて抜刀される。
二丁拳銃かつ二刀流・・・つまりガンソードの二刀流の完成だ。
「えーと、この状態で……≪チェンジ・アサルト≫!」
「……真名、攻撃しないと必殺は使えないぞ。」
「ああ成程。この下のゲージが必殺の分なんだね、理解した。」
と、そこで必殺技をコールする真名だが、ゲージが0%の状態では何
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