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私inワンダーランド
第一話 正直左から右って読みづらい
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雑食の考えることはわからないわ!」
「兎も食べるとうまいんだけどな!」
「あらまぁ!兎を食べるなんて!」
それぞれが座布団に座りそれぞれの食事をとっている。
「それにしても猫又さんが遅れるとは何かあったのですかね」
心配する青鬼をよそに九尾はうっすらと笑みを浮かべていた。



私は奥へ奥へと連れていかれています。奥へ奥へ、と進むにつれてどんどん暗くなっていきいまは汚いトンネルレベル。なんだかこの光景は中学生の頃のいじめられるときに連れていかれる感じに似ていますね。私はそれを見守る側でしたがね。するとふすまばかりだったのに急に洋式の扉がありました。
「ここにボスがいる。く れ ぐ れ も失礼の内容に・・・な?」
もう見た目はほぼ猫の人は私の肩をポンポンと叩くのです。
ドアのノック、3回が普通で2回はトイレの時だそうですよ?私は2回ノックをしました。
「・・・入れ」
「しつれいしまーす」
うわっ
太った猫。しかも愛嬌のない感じの。
「新人。お前を私たちの仲間に入れてあげる」
ボス猫が両手を開き、肉球を私に見せる。
「結構ですー」
「お前は猫又の本性を知らない」
ボス猫がきらりと目を光らせた。
「どうでもいいですぅ」
「私たちが他の奴らより、猫の割合が多いのはなぜかわかるか?」
ニイィと歯をむき出しにしてボス猫は言う。
「大変ですねぇ」
「・・・もういい・・・」
「ではしつれいしますー」
私は扉をあけて、ゆっっっっくりと、扉を、しめきる、前に、走り出しました。ニャーニャーと後ろから猫たちが追ってくるのがわかります。面倒ごとは嫌いなんですよー。



「皆様、猫又様がお見えになりました。」
従者の狐面を被った狸が高天原会議に現れた。金で装飾された襖を開け、猫又が会議室に入っていく。
「おっせーぞチビ猫ぉー」
「赤鬼、悪いけど豚の角煮はないよ」
「はあ!?楽しみに待ってたんだぞぉ!?」
「酒臭いわ!雑食!」
「みんな。今日、生物が高天原に入り込んだ。今、そいつは私の地域にいる」
空気が張り詰め、その場の全員が猫又を鋭く見つめた。
「・・・どーしよ?」
「しらねーよ」
「しーらない」
「わかりません」
4人は九尾を見つめた。
「前回、生者が来たのは・・・。・・・1500年くらい前?かしらね?私もまだ幼かったわ。生物がここに来る。なんて、原因は決まっているわ・・・」
「・・・天狗隠し・・・」
「そう、天狗。面倒なことになったわねぇ」
「九尾、うれしそうだね。」
猫又はあきれた声を出した。いま、生物は西側にいる、つまり・・・
「猫又。この件はあなたにまかせるわ。みんな、異論はある?」
嫌な予感は的中した。
「さ、飲みなおしましょ」
高天原権力者会議は今回も飲めや食えや
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