第一話 正直左から右って読みづらい
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窓が開き吸い込まれ、空を泳ぐクジラに寄り添い鳥の泳ぎっぷりに感嘆し、星を見下ろし草木を見上げ・・・!私は救急車で運ばれていた。
「現実をみなよ。あなたは生きながら死んだ。今頃あなたの体は病院に行ってるはずよ。」
「と、言われましても、ねぇ?」
「・・・」
猫又さんがどこから出したのか、体の2倍の大きさはある鉾を取り出し、私に向って振り回し始めました。
「猫又様!?落ち着いてください!」
車掌さんが私を抱えて食堂を飛び出し
「うるせぇ!一回死ねばそのアマもわかんだろ!」
「ちょっと!?なにごと!?」
「いい人なんです!でもあまりに察しがわるかったんでプッツンしちゃったんです!」
「私のせい!?」
青い炎が飛び交い猫又が鉾を振り回したあとはコマ切れになって地面に落ち砂煙を巻き上げる。
「あ!だめです!私では逃げ切れません!」
車掌さんは私を猫又の方へと投げ捨てた
「え」
「一回死ねばわかりますからーっ!」
「ちょっ」
私は猫又の鉾によってコマ切れにされた。と思ったら猫又の前に立っていた。
「わかった?」
「え?」
「痛くもなんともないでしょ?」
ぐにーっと私のほほをつねるが確かに痛くない。
「さっき鉾で切ったけど痛くなかったのも、あなたが魂だけの存在だからだよ」
何もツッコミませんよ?めんどくさい。
「それじゃあ今日からそこがあなたの部屋だから。好きにしていいよ」
私は猫又食堂の一つ上の階に案内された。どうやら一階が夜、うるさくてまったく人気がない部屋だそうで。事故物件より立ち悪いと思うのは私だけ?
「と、言ってもこれは・・・なんとも、四畳半・・・」
四畳半しかないこの部屋には蛇口も何もない。ただ廊下につながる襖が四方にあるだけ。お風呂は共同?洗濯は?掃除とか・・・お布団は?歯はどこで磨くの?ごみ箱とか・・・。
「新入り!」
パン!と襖を勢いよく開け、入ってきたのはこれまた猫耳猫しっぽ、そしておひげをピンと左右に三本ずつを生やしたお人。
「ボスのとこに案内してやるから、来なー」
私は無理やり奥へと連れていかれるのでした。ドナドナ−。
同時刻、猫又食堂から徒歩一時間半。私が下りた駅から反対方向は大きなお城が立っています。そこの頂上。高度およそ150m。そこではここら一体の権力者5名が会議を開いていたそうで。
高天原と大きく書かれた紙が天井からつるされている。その前に座布団に座っているのが総管理職の九尾。北管理職の青鬼。同じく東のきゅう(兎)、南の赤鬼、そして到着の遅れている西の猫又。会議と称してただの飲めや食えやの騒ぎとなっていることは管理職の者たちしか知らないそうな。
「猫野郎はなにしてんだぁ?あいつの豚の角煮を楽しみにしてんだがなぁ」
と、赤鬼
「豚を食べるなんて!
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