第一話 正直左から右って読みづらい
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どこのマスターキー○ンかという突っ込みは受け付けません。
こういうのは窓に肘をつき、外を見て物思いにふけるのがミソです。絵になりませんか?16歳ってところが。
はてさて、乗車の暇つぶしに皆さんに問題を出しましょう。ここはいったいどこでせうか?
花も恥じらう乙女がよだれをたらし、スヤスヤと寝息を立てている間に景色は見知らぬものとなっていたのでした。車掌さん、ここは何処?
『次は〜、きさらぎ駅〜、きさらぎ駅〜。忘れ物にーご注意くだ〜さいっ』
車掌さん、車掌さん。どうして話し方がそんなに変なの?それはね、言い飽きたからさ。
どうやら私は「きさらぎ駅」についてしまったようで。
・・・降りませんよ?私の記憶が正しければこの後にスイスのクライネ・シャイデック駅につくはずですから。車掌さんが日本語を話しているのもなんかの縁ですね。
ゆっくりと電車が走り出すのでした。
物思いに更けているとあれれのれ。なんで日本家屋が見えるのでしょうか。4階建ての日本家屋、とても珍しいですね。はて、スイスにこんな場所がありましたかしらん。
『次は〜、終点〜。猫又〜、猫又〜。忘れものにぃ〜−、ごちゅーういく〜だ、さっい』
おや、いつの間には終点についてしまったようで。ぐっすりと眠ってしまったようです。どこまで折り返せばよいのでせうか?
「はーい切符拝見しまーす。だしといてねー」
おやおや、車掌さん、しっぽが生えています。おちゃめさん?
「あんた、切符は?」
「あはは、寝過ごしてしまったようで。折り返しの電車はいつ出ますか?」
すると車掌さんはいぶかしげな顔をします。
「・・・どこから来たの?」
「日本が新潟からドナドナと」
そういえばこの人日本語話していますね。
すると頭が痛そうにこめかみを抑えてうなり始めました。低気圧の影響で頭痛がする人もいるそうですよ?気圧ってすごいですね。
「・・・じゃあ、案内、するから。ついてきて・・・」
「あ、はぁぃ」
顔色が真っ青ですよ。少し休んでは?
と、私は車掌さんに連れられ街中を歩きます。
世界には八百万のお祭りがあります。ここは名づけるなら「コスプレ祭り」でしょうか。待ちゆく人々が耳をつけてしっぽをはやし、妖怪みないなのがはびこっています。
駅を出てから徒歩一時間十分。四階建ての建物がずーーーっと続いています。進んでいるのかどうかわからなくなりますね。あと、空を飛んでる装飾もあります。凝ってますね。
「これから行くのはこの町の長です。無礼の無いように」
と、言い車掌さんが「猫又食堂」と暖簾のかかった引き戸を開け
「猫又さまぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!きんっきゅうじたいですぅーーーー!!」
と、声をあげました。うるさい。
「い・・・いない!?猫又様!?猫又さまぁーーー!?」
と
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