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究極変態スナイパーブリーフ13
10部分:第十章
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「あそこにか」
 言わずと知れた札幌、そして北海道最大の歓楽街である。そうした店が多く並んでいることでも全国的に有名になっているスポットである。
「そこで通りすがりの酔っ払いが後ろに来まして」
「うむ」
「その瞬間にその酔っ払いに対していきなりスカンクをも遥かに凌駕する放屁による殺人未遂を働いたとのことです」
「それでか」
「しかも。格好が格好でしたので」
 言わずと知れた洗濯なぞしていない白ブリーフにネクタイ姿である。尚且つその身体は鍛え上げられ贅肉一つなく毛が密集していて傷だらけである。
「すぐに警官に拘束されて留置所に入れられました」
「そういうことだったのか」
「はい、留置所でもブリーフ一枚だそうです」
「北海道でも己のポリシーを貫くのか」
「もっともすぐに釈放されるとのことですが」
 しかし彼はこうも報告するのだった。
「保釈金に被害者への賠償金も支払いましたので」
「そうか。それではすぐだな」
「後はすぐに行方知れずになるのですね」
「誰も彼の素性は知らない」
 しかも素性も知られていないのであった。
「わかっていることはブリーフ13というコードネームとスナイパーであることと」
「あの格好だけですか」
「他には何もわかっていない」
 また言う長官だった。
「そう、何もな」
「そして知ろうとした者はということですが」
「例外なく死ぬ」
 返答はこれであった。

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