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究極変態スナイパーブリーフ13
1部分:第一章
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を使うこともですか」
「君の言いたいことはわかる」
 年配の男はそれは認めた。
「それはな」
「左様ですか」
「あの男とは既に何回か会っている」
 年配の男もここで言葉を曇らせるのだった。
「確かに仕事は確実にこなしてくれる。しかしだ」
「そうです。あまりにも危険です」
「毒は毒でも猛毒だ」
 年配の男の言葉は曇りから完全に否定するものになった。
「だが。今は猛毒を使わなければならない時なのだよ」
「必要だからですね」
「その通りだ。さて」
 年配の男はここで自分の左手の腕時計を見て声をあげるのだった。
「もう一時だ」
「あっ、もうですか」
「思ったより時間が経つのが早いな」
「そうですね」
 若い男は今度は素直に相手の言葉に頷くのだった。
「普通待つ時間は長く感じるものですが」
「話をしていたせいか。さて、彼の来る時間だが」
「はい」
「一つ忠告しておく」
 年配の男の言葉がここでまた鋭いものになった。
「彼と話す時は余計なことは言わないことだ」
「決してですね」
「彼は自分を詮索されることを極端に嫌う」
 まずはこのことを注意するのだった。
「そしてだ。決して後ろには立つな」
「後ろにはですか」
「最後にその姿について言わないことだ」
 最後はこれであった。
「最後が一番大事だ」
「それがですか」
「そうだ、決して言うな」
 言葉は命令になっていた。
「決してな。いいな」
「はい、わかりました」
 また年配の男の言葉に頷く。そうしてそのうえでその相手を待っていた。すると急に目の前に人影が現われたのだった。
「おやっ!?」
「用件を聞こう」
 その人影は言ってきた。だが若い男はその姿を見て思わず卒倒しそうになった。

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