暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
第2話 放課後日和
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ゃあ......好き...でいいのかな?
うん、きっとそうだ。こうやって「言っちゃいけない」って注意するのは恥ずかしいからなんだな。
じゃあこれからは気を付けよう。僕が二人の事大好きだって伝わるならそれで。

 と、僕は勝手に自己解決して満足する。





「今日はこれからどうする?」
「ん〜もうしたいゲームないから帰ろうかな〜...かよちんは?」


とりあえず、ゲームセンターを出ながらこの後について話し合う。
入る前よりも日は傾き、少しずつ暗くなってきた歩道に三人横になって歩く。


「私は特に用事ないから帰ろうかな〜って。春人くんは?」
「僕はこれから頼まれたお使いをするためにちょっと音ノ木坂方面にいかなきゃならないかな。」
「何買うのかにゃ?」

 しばらく歩いたところで十字路にぶつかる。ここを左に曲がると凛の家、まっすぐ進むと僕の家と花陽の家、右に上がると音ノ木坂学院が見える。
人気(ひとけ)が無くたったところで僕たちは立ち止まる。
まだ喋り足りない凛が明日の予定について提案してきた。



「明日はりんの家であそぼ?」
「僕は構わないけど凛ちゃんのお母さんに迷惑かけない?急だから心配だなぁ」
「問題ないにゃ、明日お母さんは仕事で帰りは9時過ぎるって言ってたし」


ならいいけど...と、僕は言い花陽の様子を伺う。

「じゃあ明日キッチン借りてもいい?クッキー作りたいな。」
「ほんと!?楽しみに待ってるにゃ〜。早く明日にならないかな〜。」


 花陽手作りクッキーにご機嫌な凛はその場でくるくる回りだす。
そのまま自宅へ向けて走っていく。道の途中で立ち止まり、凛は振り返って


「か〜よち〜ん!!は〜るく〜ん!!また明日ね〜〜〜〜!!!!!!」



大きな声で叫ぶ。彼女はとても笑っていて体全身を使って手を振るその姿は”夕陽”に負けないくらい輝いていた。
凛に応えるべく花陽も大きく手を振って、


「バイバ〜イ!凛ちゃ〜ん!!!」


と、別れを告げた。僕も後に続いて手を振る。



 凛が見えなくなったところで僕は身を翻して”和菓子屋”に向かう。

「花陽ちゃんはどうする?」
「うん、私もお買い物についていきたいな。」


僕の隣でテクテク歩く彼女は先ほど撮ったプリクラを眺めて、そう呟く。
そんな花陽を僕はじっと見る。しばらくプリクラを眺めていた花陽はソレをカバンにそっとしまい、左手で僕の手を繋いでくる。


「どうしたの?」
「...ひ、久しぶりに手を繋ぎたくなったの。ダメ......かな?」
「ううん、全然。僕も嬉しいよ。」


だから僕はそのまま握り返す。



「もう暗くなってきたね」
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