第2話 放課後日和
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んか思ってたリアクションと違ったにゃ。『イケメンじゃないよ〜』みたいなリアクション期待してたのに...」
「あ、いやそんなつもりは......」
「まあまあ凛ちゃん、でもほらこれ見て。やっと私たち三人の写った写真が手に入ったんだよ。私はすっごく嬉しい。」
花陽が指さした写真......5,6枚目に撮った写真。二人が僕に寄り添い肩を並べて楽しそうに笑う僕の幼馴染たちと、初めてのプリクラに戸惑いながらも頑張って笑顔をつくる僕の写真。
僕たちの......初めての集合写真。
そう思っただけで胸の奥底がポウッと温かくなる気がした。
唐突に「ありがとう」の言葉が浮かんできた。これは一体何に対しての”ありがとう”なのかな。
凛ちゃんに?花陽ちゃんに?二人に?ううん、違う気がする。
......あぁそうだ。僕はきっと”あの出来事”に「ありがとう」って言いたいんだな
凛には失礼だけど、もしあの時”あの出来事”が起こらなかったら、こんなにも三人で仲良く遊ぶことなんてなかったのかもしれない。僕と花陽だけじゃこんな気持ちになんてなれない。
僕がいて、花陽ちゃんがいて、凛ちゃんがいて。
だからこんなにも毎日がたのしくてドキドキして充実してるんだな。
「.........好きなんだなぁ、二人の事が」
「え?何か言った?」
「うん言った。僕は二人の事が大好きなんだなぁ〜って」
「え.........?」
「ふぇ......?」
僕が呟いたことをそのまま伝えたら、途端に真っ赤になり始めた。
なんか僕変なこと言ったかな?
「お...お...落ちこちこ...つけ...つけこ、なんかち..かちょ...くない?」
「にゃ..にゃ〜な、なんでそんな...そにゃ...ことを」
「ちょちょっと?汗の量がすごいけど大丈夫?」
「だひ......だひ丈夫...だよ?」
いや大丈夫じゃないと思うよ?ちゃんとしゃべれてないよ?
二人は電車内以上にショートし、何喋っているのかわからないしすごく熱気が伝わってくる。
「......ふぅ。春人くん、嬉しいけどやっぱりそういうこと軽々しく言っちゃダメだよ」
「え?あ、うん..わかった。」
「は、春くんは天然ジゴロさんだから注意しても無駄だよかよちん」
ようやく落ち着いた花陽が僕に釘を刺す。
凛も落ち着きを取り戻しつつあるけど火照った頬は相変わらず。
でも花陽も凛も嬉しそうな表情をしているあたり、そこまで怒ってないのかもしれない。
僕は花陽ちゃんも好きだし凛ちゃんも好きだ。きっと二人は僕の事は好き......かな?
だって嫌われてたらこんなに仲良くないし、遊びに行くだなんてしらい。
じ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ