第2話 放課後日和
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、そういえば頼まれていた”約束”のお菓子買っていかなきゃな......
二人が楽しそうにしている中、ふとそんなことを考えている僕がいた。
「ここはこうして〜......ハイできたにゃ!」
「ブフッ!春人くん豚鼻!!」
「それじゃこっちの春くんは可愛くおめかしするにゃ〜」
「じゃあ私はこっちにしよ」
あの後4,5枚撮ったのち、外にある落書きコーナーへ向かった。
この手の事は僕より女の子の方が詳しいだろうから二人に任せて、一人になった僕はカバンからペットボトルを取り出してその辺で休んでいる。
人生初のプリクラだったけど、実はプリクラ機内の中はあんなに壮絶なことが起こってるんだなぁ......
また一つ人生経験をしたような気がする。
カーテン越しからも二人の賑やかで楽しそうな声が聞こえる。
それらをBGMに僕は携帯を取り出して電車に乗る前に送られてきた”一通のメール”を紐解く。
差出人は僕の”妹”
From:高橋雫
To:高橋春人
件名:お使い
いつもの和菓子屋さんでいつものお饅頭一箱買ってきて欲しいな?
「そういえば返信してなかったなぁ〜」
数時間前のメールに返信して、雫怒ってないかなぁ〜、
そんな心配をしつつ、「わかった」とだけ送って携帯を閉じる。
───────僕には妹がいる。名を雫といい、今年から中学三年生、つまり受験生だ。
兄である僕が言うのも変だけど、とても可愛い女の子だ。
僕と違って頭が良くて運動神経も長けていて...陸上部で長距離専門の妹、陸上の強い高校からスカウトされたこともあるくらい僕の自慢の妹だ。
僕たちは幼い頃からかなり馬の合う兄妹で、僕が中学二年の頃”まで”ごく普通の仲良しの兄妹だっ”た”。
「たっだいま〜!」
「お待たせ春人くん」
妹の事を考えてたら丁度花陽と凛が落書きコーナーから戻ってきた。
「お帰り〜」
「はい、春人くんも一つどうぞ♪」
「うん?僕にももらえるの?ありがと〜」
「春くんすごくイケメンになってるから期待してもいいにゃ!!」
と、凛は言うが......そうは見えないのは僕だけだろうか。
元から肌白な僕が更に白くなってるのは別に構わない。顔が妙に小さくなってるのもカメラの仕様だと思うからそれもいい。僕が尋ねたいのはなぜ僕だけ豚鼻だったりアニメの目みたいにキラキラ輝いているのか、ということだ。
「これが......僕?なんか面白いね」
「あれ?な
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