第十四話 アカツキ帝国は、決断を迫る
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避難民達は純粋に驚いており、ブルーム王国の王女であるアナも純粋に驚いていた。
「相変わらずの常識はずれの国だ。帝国が負けるわけだ」
そのような感想を述べたのだが、レレイは賢者として生きる事を決めて純粋に驚いてばかりではいられない。知らない知識があるならそれを貪欲に吸収して理解する事こそ賢者の役割であるため、自衛隊とアカツキ帝国に対して詳しく知ろうと決意した。実際にアカツキ帝国軍兵士は個人差はあるが、ファルマート大陸とアビス大陸で使われる言葉が似ている為に、避難民達との意思疎通は出来たので、レレイが日本やアカツキ帝国に事を詳しく知りたい事も理解できて、そこで自衛隊とアカツキ帝国の母国語を教える事になった。
これにレレイは積極的に参加しており、アナも興味があるようで島田と宮本で役割分担して言葉を教える事になった。
「この言葉は?」
「『ほん』」
「じゃあこれは?」
「『うさぎ』」
島田が教えた言葉を次々と書き込むレレイとアナ。
「二人とも理解が早いな。もう平仮名は大丈夫そうだし、次はカタカナに入ろうか」
二人が早く言葉を覚える事に驚く島田。その様子を伊丹もニヤニヤとした様子で見ていた。
「美女と美少女に教えるって男の夢じゃないですか島田大尉」
「まあ〜な。実際に悪きはしないね。何しろこっちに所属している美女はクセが強いから余計にそう思うよ」
「お、それは言えてますね」
島田の言葉に伊丹は同意したように呟く。伊丹の第三偵察隊は小柄で巨乳の童顔の美女だが、言葉より拳で語り合う事が好きな栗林に、見た目は大和なでしこでお上品なお嬢様を思わせるが毒舌な黒川と、確かに癖が強いと思っても仕方ない。
(伊丹二尉の所と同じように、俺の所も濃いキャラがいるからな)
炎龍の偵察行動で即時に炎龍を発見してくれた事で、コダ村の避難民の被害を最小限に抑える事に貢献したアニエスである。見た目は真面目そうな美女な翼人であるのだが、アカツキ帝国のアニメや漫画に感染してしまい、重度の腐女子となってしまったのだから。普段はそんな風には見えないのだが、同じ趣味が合う女性軍人を見つけては布教活動をしており、現在も時間を見つけては女性自衛官を腐女子仲間に居れようとしている。
(それに加えて両方もいけると豪語しているから余計にキャラが濃い奴なんだよな)
実際に男も女もいけるらしく「気持ち良ければなんでもどちらでもいけます!」と言っているもんだから、男色なうえに百合でもあるので、この濃いキャラのせいで男性から嫌煙されている。
そんな風にわかるわかると二人で頷いていたら、これに察知した栗林、黒川、アニエス三人の女性から制裁を食らうのであった。
それから翌日。仮設住宅も全て完成して生活費
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