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異世界にて、地球兵器で戦えり
第十四話 アカツキ帝国は、決断を迫る
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すだけで和議を成立してもいいと言っているだが、これに対してゾルザルは怒り狂い、徹底抗戦の構えを崩さないと帝都に籠りきる羽目になった。

「もはや帝国に戦争を継続処か、帝国の支配権を維持する力は存在しないはずだ……」

「元帥閣下のおっしゃる通りです。ゾルザルを支援していた主戦派も、ここまで負けが続いて帝国支配権を維持する事が難しくなると知って左遷した和議派と接触する動きがあると聞いていますが、やはりまだゾルザルを支持する主戦派が優勢であるため、和議は難しいですね」

「帝国の治安が悪化しているのも痛いものです。帝国は、今回の戦争で多くの領主の貴族が戦死した為に、領地の指揮系統が機能しなくなり、治安システムが崩壊しています。そのため盗賊の襲撃が続出しており、盗賊の襲撃を受けた村では、我々の噂を聞きつけて占領地域に逃げ込む帝国難民が増えています。」

「ふむ……」

健太郎は予想以上に早い帝国の崩壊の音が聞こえている事に焦りを感じた。このまま気長に帝国が屈して降伏する事をまっては入れらないと感じた。帝国との終戦後には、多くの企業がファルマート大陸に参入するのだ。そして異世界からも日本企業や地球世界各国の企業もファルマート大陸に参入するのは分かりきっているので、ここで下手に帝国支配権の治安を悪化させれば、企業進出が遅れてしまううえに、地球世界の不評も買うので、そこは避けたいと思っている健太郎。

「これ以上ファルマート大陸の秩序の乱れは無視できない。即急にゾルザルに退場してもらおう。」

「では、いよいよ帝国の帝都に侵攻するのですか!」

「そうだ。我々単独で帝都を落とす事は造作もない。だが、日本政府にも立場がある。先ずは日本政府と話し合い、帝都侵攻に対しての根回しを行う。早急にアルヌス野戦基地に連絡を入れてくれ」

「は!!」

健太郎は確かに内心では未だに自分を小市民の社会人であるという認識を持っているが、それでも自分の決断一つで国の運命を決めてしまう事は理解しているので、それで起きる犠牲に対する責任感も人一倍強いのである。

ーーー。

一方そのころアルヌス駐屯地では、第三偵察隊が保護した避難民達の仮設住宅が建つ間はテントでの暮らしを余儀なくされたが、それでも衣食住が最低限保証されてコダ村から来た避難民達はホッと一息ついていた。

仮設住宅を建てる場所は、アルヌス駐屯地に近くにあるため自衛隊の仕事であるがアカツキ帝国軍も援助の為に建設の仕事を手伝った。なお、この光景を驚いた表情で見ていたのはカトーの弟子であるレレイである。自衛隊やアカツキ帝国軍が使用するチェーンソーで巨木を切り取り、ブルドーザーを筆頭とした重機で避難民が住める土地が出来上がり、次の日には40名が住める仮設住宅が完成したのだ。

コダ村の
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