第17話
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束する絶好のチャンスだな。あの仮面野郎も今回はいないみたいだし、今度は逃がさねえぞ?」
「クッ……!」
ルークはカノーネ大尉達を拘束しようとしたが
「待って、ルークさん。”今の私達”では特務兵は拘束できないわ。協会規約第3項の”国家権力に対する不干渉”を忘れたの?」
「あー、そいつがあったな…………」
「王国軍が特務兵の逮捕を認めないと、そいつらは拘束できねえからな……」
アーシアの忠告を聞いてすぐに思いとどまって疲れた表情をし、フレンは溜息を吐いた。
「むう。でもだからと言って、このまま見逃すのは何か納得いかないわ。せめて悪いことができないようにその手足を斬り落としてあげましょうか?」
「ヒッ!?」
「あ、貴女、それでも遊撃士なの!?」
膨大な殺気を纏って残虐な笑みを浮かべたレンに見つめられた特務兵達は悲鳴を上げ、カノーネ大尉は信じられない表情で声を上げ
「あら、オバサン達はレン達を”殺すつもり”で仕掛けてきたんだから、当然”殺される覚悟”もできているのだから、手足の一本や二本くらい奪われても文句はないでしょう?それに遊撃士はいざとなったら、”殺し合い”をする事がある事も聞いているわ。それに比べたら”命は”助けてあげるんだから、まだマシでしょう?」
「う……あ………」
「や、やめてくれ……!」
「クッ……!」
二振りの小太刀をそれぞれ構えて膨大な殺気をさらけ出しながら残虐な笑みを浮かべるレンに見つめられた特務兵達はレンの残虐な笑みや殺気に圧されて表情を青褪めさせ、カノーネ大尉は唇を噛みしめた。
「お、おい、レン。幾ら何でもそれはやりすぎだろ。」
「ったく、これじゃあどっちが悪者かわかりゃしねえぜ。」
その様子を見ていたルークは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、フレンは呆れた様子で溜息を吐いた。
「…………………」
その時アーシアは無言でイオンに視線を向け、視線を向けられたイオンは頷いてカノーネ大尉達に話しかけた。
「貴女が特務兵を率いる方ですね?僕と取引をしませんか?」
「取引ですって?」
「僕達は現在別の任務でリベールを訪れています。しかし、かと言って知人であるルークの母君を貴女達が狙う事も見逃せません。貴女達――――情報部がこれ以上レナ・ブライトさんを狙わないと約束して下さるなら、”僕は”貴女達がしようとしている事に今の所干渉するつもりはありません。―――どうですか?」
「………………………わかりました。その取引に応じましょう。」
”星杯騎士”が自分達がしようとしている事に関わらないメリットと、レナを攫えないデメリットを瞬時に比べたカノーネ大尉はイオンが申
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