暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第12話
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
見回している中、サラ教官は勝ち誇った笑みを浮かべてリィン達を見つめた。



「いや、勝ち誇られても。」

「別に悔しくありませんけど……」

サラ教官の勝ち誇った笑みを見たリィンとアリサは呆れた。

「さてと、それじゃあ早速、今日の宿を案内してあげるわ。と言ってもすぐそこなんだけど。」

「あ、はい。」

「お願いします。」

「それでは行きましょうか。」

そしてリィン達はサラ教官を先頭に歩き始めた。



「”紫電(エクレール)”の君に麗しき”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”の君――――こんな所でお目にかかるとは。フム、何やら興味深い雛鳥達を連れていたが……フフッ、彼らはかの”ブレイサーロード”や我が好敵手、そして”特務支援課”の諸君のように、私の”挑戦”を受ける資格がある者達へと成長してくれるのかな?」

その様子を白を基調としたスーツを身に纏う青年が興味深そうな表情で見つめた後いつの間にか自分の背後に現れた人物へと話しかけ

「――さてな。やけに覚えのある気配がすると思っていたが……―――やはりお前だったか。”怪盗紳士”ブルブラン。」

話しかけられた人物―――レーヴェは目を伏せて答えた後静かな表情で青年―――ブルブランを見つめた。



「フフ、”環”の件……いや、仮初めとはいえこの私がいたそうだから、”影の国”以来と言った所かな?”剣帝”レオンハルト――――いや、レーヴェ。」

見つめられたブルブランは振り向いてレーヴェを見つめて尋ね

「やはり”結社”は”影の国”の情報は既に手に入れていたか………――それよりどういう風の吹き回しだ。いつも付けていた仮面はどうした?」

ブルブランに見つめられたレーヴェは真剣な表情で呟いた後素顔を現しているブルブランを見つめて尋ねた。



「フッ、今の私はこの陰謀渦巻く帝国のしがない男爵さ。貴族として社交界に出るのならば仮面は失礼だろう?」

「…………………」

ブルブランの嘘くさい説明を聞いたレーヴェは何も答えず目を細めてブルブランを見つめ

「―――まあいい。俺達に仇名すつもりがないのならば、お前が帝国で何をしようと関係はない。邪魔をしたな。」

やがて溜息を吐いた後ブルブランに背を向けた。



「フフ、”漆黒の牙”共々元気そうで何よりだよ。”蒼の深淵”も君がこの帝国に……しかも自分の近くにいると知ったら、喜ぶのではないかい?」

「――生憎ながらあのような毒婦、こちらから願い下げだ。」

「ハハ、相変わらず厳しい男だ。そんな厳しい男を射止めた”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”の君もさすがと言った所か。」

「…………………」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ