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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第12話
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り解決する事はその隊を率いる隊長の役目ですけど……さすがにあの二人の場合は難しいと思うのですが……)
アリサとリィンはそれぞれ呆れた表情で疲れた表情をしているプリネと共にサラ教官を見つめた。
「ま、あたしの事は気にしないで話を続けてちょうだい。ちょっと徹夜続きでね〜。悪いけど寝かせてもらうわ。」
「え――――」
「……………すーっ……すーっ……」
そしてサラ教官は近くの席に座って眠り始めた。
「ね、寝ちゃった!?」
「只者ではないな……」
すぐに眠り始めたサラ教官を見たエリオットは驚き、ラウラは呆れ
「とても士官学校の教官に見えないんですけど……」
「まあ、普段の私生活も色々と問題がありますからね……」
ジト目のアリサが呟いた言葉を聞いたプリネは苦笑し
「ま、まあ教官のことは気にしないでおこう……(駅に到着したらちゃんと起こさないとな。)」
リィンは苦笑しながらサラ教官を見つめていた。そしてリィン達が談笑して数十分後、列車はケルディックにかなり近づき始めた。
「あ……」
「うわあ……!」
「綺麗……」
「ええ……もしかして収穫期でしょうか?」
「うん、見事だな。秋播きのライ麦がちょうど実りを迎えたらしい。」
リィン達は窓の外から見える景色に少しの間見惚れていた。
「麦って秋に実だけかと思ったけど……」
「このあたりは温暖で土地も肥沃みたいだからな……でも、まるで絵みたいな風景だ。」
リィン達が窓の外の景色を見つめていると列車内の放送が入った。
本日はクロスベル方面行き、”大陸横断鉄道”をご利用頂きありがとうございます。次はケルディック、ケルディック。バリアハート方面にお越しの方は次でお乗り換えとなります。
「そろそろ着くみたいね。」
「一応、サラ教官を起こしておくか……」
その後サラ教官の起こしたリィン達は列車が駅に到着すると列車から降りて宿に向かい始めた。
〜交易町・ケルディック〜
「へえぇ……ここがケルディックかぁ。」
「同じ商業都市のボース市とはまた違った風景ですね……」
「のんびりした雰囲気だけど結構人通りが多いんだな。」
初めて見る風景にエリオットやプリネ、リィンは目を丸くしていた。
「あちらの方にある大市目当ての客だろう。外国からの商人も多いと聞く。」
「なるほど、帝都とは違った客層が訪れてるのね。」
「ちなみに特産品はライ麦を使った地ビールよ。君達は学生だからまだ飲んじゃダメだからね〜。」
ケルディックの景色を珍しそうに
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