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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第12話
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「『特別実習』か……何をさせられるんだろうな。士官学校である以上、厳しいものが想像できるけど。」

「まあ、そうでなくてはわざわざ出向く甲斐がない。せいぜい楽しみにしておこう。」

「う、うーん……」

「とりあえず、到着したら宿に立ち寄ろう。そこで実習内容を記した封筒を受け取る手筈のはずだ。」

「ああ、そうだったわね。しかしさっきの駅といい、妙に準備が良すぎるような……」

リィンの言葉に頷いたアリサがある事に気付いてジト目になったその時

「―――それだけ士官学院も君達に期待してるってこと。」

サラ教官がリィン達に近づいてきた。
「へっ………」

「サ、サラ教官……?」

「……どうも朝から見かけないと思ったら。」

サラ教官の登場にリィン達は目を丸くした。



「Z組A班、全員揃ってるみたいね。ちゃんと仲直りもして、まずは一安心ってとこかしら?」

「って、見ていたかのように言わないでくださいっ!」

「あはは……」

「フフ……」

サラ教官の言葉に突っ込んでいるアリサの様子をエリオットは苦笑し、プリネは微笑ましそうに見つめていた。



「その、どうして教官がここに?俺達だけで実習地に向かうという話だったんじゃ?」

「んー、最初くらいは補足説明が必要かと思ってね。宿にチェックインするまでは付き合ってあげるわ。」

「そ、それは助かりますけど………」

「でも、どちらかというとB班の方が心配のような気が。」

「サラ教官がこちらに同行しているという事はレオン教官があちらに同行しているのだろうか?」

サラ教官の説明を聞いたアリサとエリオットは戸惑い、ラウラは尋ねた。



「あー、あいつは”別の仕事”があるから同行していないわ。ったく、幾ら何でも過保護すぎじゃないかしら?」

ラウラの質問に疲れた表情で答えたサラ教官は呆れた表情でプリネに視線を向け

「アハハ……では何故私達A班の方に?現状ですとB班に教官が同行すべきかと思いますが。」

視線を向けられたプリネはサラ教官の意味ありげな言葉や表情からレーヴェが陰で自分を護衛している事を察し、苦笑しながら答えを誤魔化した後尋ねた。



「えー、だってどう考えてもメンドクサそうだしー。それにほら?現役の親衛隊長のツーヤが何とかしてくれるかもしれないし?まあ、あの二人が険悪になりすぎてどうしようもなくなったらフォローに行くつもりだけど♪」

そしてサラ教官の答えを聞いたリィン達は脱力し

(険悪になるとわかっててあの班分けにしたみたいね……)

(完全に確信犯だな……)

(確かに隊内の不和を防いだ
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