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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第12話
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たので。それにしても……フフ、ラウラさんの故郷が僻地である事を考えると不思議な共通点がありますね。」

「共通点?」

微笑むプリネの言葉に訳がわからないリィンは首を傾げて尋ねた。

「皆さんはリベールの”剣聖”―――カシウス・ブライト准将は知っていますか?」

「えっと、確か”百日戦役”でエレボニア帝国軍を追い払ったリベールの”英雄”、だよね?」

「私も勿論知っている。剣の腕も父上と互角と言われるほどの武人で、また戦略眼も優れている勇将と聞いている。」

「……俺も勿論知っている。剣の道に関わっているなら必ず聞く名だし、何より俺と同じ八葉一刀流の剣士であり、”皆伝”を頂いている方だからな。」

「リベールにそんな凄い人がいるんだ……でも、その人がラウラの故郷が僻地である事とどう関係があるのかしら?」

プリネの質問に答えたエリオット、ラウラ、リィンの説明を聞いたアリサは目を丸くした後尋ねた。



「そのカシウス准将の実家がロレント市なんです。カシウス准将と同じくらい剣士として有名な”光の剣匠”―――アルゼイド子爵が納められている領地も僻地という事なのですから、不思議な偶然だと思いませんか?」

「なるほど………」

「確かに凄い偶然ね……」

プリネの説明にラウラは頷き、アリサは目を丸くした。



「はは、僻地っていうなら俺の故郷も大概だけど……たしかケルディックと言えば交易地として有名だったよな?」

「うん、『大市』がある場所って昔から知られているみたいだね。」

「実習前のおさらいとして一応、確認しておきましょうか。交易地ケルディック―――帝国東部、クロイツェン州にある昔から交易が盛んな町ね。帝都と大都市バリアハート、更には貿易都市クロスベルと結ぶ中継地点としても知られているわ。」

「このあたりは昔から大穀倉地帯としても有名だ。農作物全般からバリアハート特権の宝石や毛皮、大陸諸国からの輸入品まで……一年を通して開かれる大市では様々なものが商われているらしい。」

「それは凄そうだな……」

「ええ……町としてもかなり栄えているのでしょうね。」

「うーん、ちょっと楽しみかも。」

アリサとラウラの確認の説明にリィンとプリネは目を丸くし、まだ見ぬ未知の土地にエリオットは嬉しそうな表情をした。



「まあ、ただの旅行で済むのなら気が楽なんだけど……サラ教官の事を考えると全然安心できないのよね……」

「ううっ……それを言わないでよ。」

「この『特別実習』が始まるまで色々と驚かされましたものね……」

疲れた表情で溜息を吐いたアリサの言葉を聞いたエリオットは不安そうな表情をし、プリネは苦笑していた
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