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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第11話
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にしたって俺達がケガしないように安全は配慮してあった。俺が余計な気を回さなければ起こらなかった事態だよ。」
「で、でもそんな事までわからなかっただろうし……うん、やっぱり私の方が一方的に理不尽だったわ。それと、助けようとしてくれてどうもありがとう。」
リィンにようやく謝罪する事ができたアリサは微笑んだ後仲直りの握手を求めるかのように手を差し出し
「いや……うん、どういたしまして、だな。」
リィンは差し出された手を握ってアリサと握手をした。
「はは……」
「ふふ……」
そして二人は互いに微笑み合った。
「――すまない。どうもこういうのは不調法で。妹達にもたまにたしなめられているんだけど。」
(うふふ、何を言っているのよ。その鈍感な所が面白くていいんじゃない♪)
片手で頭をかきながら申し訳なさそうな表情で説明するリィンの話を聞いたベルフェゴールはからかいの表情になり
「あら、妹さんがいるんだ?……でもやっぱりそれもこちらの台詞ね。この半月、何とかちゃんと話そうとしたんだけど……やっぱり気まずくってつい変に避けてしまって……」
リィンに妹がいる事に目を丸くしたアリサだったが、すぐに自分の今までの行動を思い出して申し訳なさそうな表情をした。
「はは……そっか。あ、でも先週の授業で助け舟を出してくれようとしてなかったか?」
一週間前歴史の授業で自分が名指しされた時、アリサがさりげなく答えを書いたノートを自分に見せていた事を思い出したリィンはアリサに尋ね
「き、気付いていたんだ。その、改めて話すきっかけにできるかなって思って……まあちゃんと答えられていたから必要なかったんだけど……」
自分の行動に気付いていたリィンをアリサは目を丸くして見つめた。
「いや、その気遣いだけでもありがたいよ。」
「そ、そう……?」
リィンの言葉を聞いたアリサは恥ずかしそうな様子でリィンから視線を逸らした後ある事を思い出し
「そ、それはともかく!貴方に非がないのは認めるけどそれとこれとは話は別だからね!?」
やがて頬を赤らめてリィンを睨んだ。
「へ―――えっと、何の話だ?」
一方アリサに睨まれたリィンは心当たりが思い出せず不思議そうな表情で尋ね
「だ、だから、あのことよ!ああもう、わかるでしょう!?」
尋ねられたアリサは頬を赤らめた状態でリィンを睨みながら指摘した。
「えっと、旧校舎の地下に落とされた時の一件だよな?」
「ええ、私があなたの顔に胸を押しつけちゃった―――」
リィンに尋ねられたアリサは思わず忘れたいと思っていた出来事を口にした後、その事にすぐに
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