暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第10話
[1/9]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
4月21日――――
〜士官学院・グラウンド〜
「―――それじゃあ予告通り”実技テスト”を始めましょう。前もって言っておくけどこのテストは単純な戦闘力を測るものじゃないわ。『状況に応じた適切な行動』を取れるかを見るためのものよ。その意味で、何の工夫もしなかったら短時間で相手を倒せたとしても評点は辛くなるでしょうね。」
「―――力づくで戦闘には勝っても真の勝利は得られない。この”実技テスト”にはそれを教える意味も込めてある。」
「フン……面白い。」
サラ教官とレーヴェの説明を聞いたユーシスは不敵な笑みを浮かべ
「……単純な力押しじゃ評価には結びつかないわけね。」
「難しいですね……今まで力と力のぶつかり合いをしてこなかったあたし達には。」
「そうね……一体どんな内容なのかしら?」
アリサ、ツーヤ、プリネはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。
「ふふ―――それではこれより4月の”実技テスト”を開始する。リィン、エリオット、ガイウス。まずは前に出なさい。」
「はい……!」
「い、いきなりかぁ。」
「―――承知。」
サラ教官に名指しされた3人はそれぞれ前に出た。
「――各自、戦闘準備は既にできているな?」
「「はい!」」
「いつでも大丈夫だ。」
レーヴェの確認に3人は頷き
「ふふ、よろしい。――それじゃあ、とっとと呼ぶとしますか。」
3人の反応に頷いたサラ教官は指を鳴らした。すると何もない空間から宙に浮く人形兵器が現れた!
「これは……!?」
「ま、魔獣!?」
「いや……命の息吹を感じない!」
突如現れた異形の存在にリィン達は驚き
(人形兵器……よね。一体どうしてあんな物が……)
(まさか”結社”が関わっているのですかね……?)
「…………………」
プリネとツーヤ、レーヴェはそれぞれ真剣な表情で人形兵器を見つめていた。
「ええ、そいつは作り物の”動くカカシ”みたいなもんよ。そこそこ強めに設定してあるけど決して勝てない相手じゃないわ。たとえば―――ARCUSの戦術リンクを活用すればね。」
「あ………」
「それが狙いですか……!」
サラ教官の助言を聞いたエリオットとリィンは察した後ガイウスと共にそれぞれの武器を構え
「条件は誰も戦闘不能にならない事よ!―――それでは始め!」
サラ教官の号令を合図に戦闘を開始した!
「みんな、頑張って!」
戦闘開始早々エリオットは仲間や自分達の耐久力を上昇させる為に魔導杖でクラフト―――エコーズビートを発動した。するとリィン達の
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ