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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第10話
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そしてサラ教官の号令を合図に3人は戦闘を開始した。3人の戦いは余りにも圧倒的で、プリネとツーヤがそれぞれの身に秘められる身体能力を惜しげもなく生かして決して常人には見えないスピードでレーヴェに襲い掛かり、対するレーヴェは2対1という不利な戦いながらも、互角に戦い、時には分け身も使用して戦い、3人の戦いは硬直し、やがて戦闘の終了の合図を告げるサラの号令がかかると、3人は戦闘を終了した。



「フウ。戦術リンクを使っていなかったら、危なかったわ。」

「さすがはレーヴェさんとしか言いようがない強さでしたね。」

戦闘を終了したプリネとツーヤはそれぞれ一息つき

「フッ、僅か5分で遅れをとっては親衛隊副隊長の名が泣いてしまうからな。そう易々と遅れをとるつもりはない。」

対するレーヴェは静かな笑みを浮かべていた。



「な、何なんだ、今の戦いは!?」

「3人共まるで瞬間移動をしているかのように、動きがほとんど見えなかったよね……?しかもレオン教官なんか、分身していたし……」

一方マキアスとエリオットはそれぞれ信じられない表情で3人を見つめ

「私も早く3人に追いつけるように精進せねばな。」

「幾ら何でもあの3人に追いつくのはほぼ不可能だと思う。」

「フィ、フィーちゃん……」

「非常識な戦いとしか言いようがないな。」

3人を見つめて呟いたラウラの言葉に答えたフィーの言葉を聞いたエマは冷や汗をかき、ユーシスは呆れた表情で溜息を吐き、また周囲の人物達も驚いたり絶句したりしてレーヴェ達を見つめた。



「フフ、あんた達にはまだ早かったわね。さてと。リィン、前に出なさい。あんたはこの間の自由行動日にあたし達に迷惑をかけたから、その罰を今からしてもらうわよ。」

驚いている様子のリィン達をサラ教官は苦笑しながら見つめた後口元に笑みを浮かべてリィンを見つめ

「うっ……わかりました。」

「アハハ……頑張って、リィン。」

エリオットの応援の言葉を背に受けたリィンは前に出た。リィンが前に出るのを確認したサラ教官は指を鳴らした。すると先程戦った人形兵器が数十体現れた!



「なっ!?」

「なんて数だ……」

「きょ、教官!?幾ら何でもこれはやりすぎなのでは……」

目の前に現れた数十体の人形兵器達を見たリィンは驚き、ガイウスは呆け、マキアスは驚いた後サラ教官に指摘した。



「あんた達、忘れたのかしら?リィンはいざとなったら”助っ人”が使える事を。」

「”助っ人”だと……?」

「あ。もしかして……!」

サラ教官の言葉を聞いたユーシスは眉を顰め、ベルフェゴールの事を思い出したエリオット
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