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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第10話
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エマがそれぞれ息を切らせている中、ユーシスは疲労している様子を見せない代わりに舌打ちをして不愉快そうな表情をした。



「さてと。―――最後よ!プリネ、ツーヤ、前に出なさい!」

「「はい。」」

サラ教官に名指しされた二人は前に出た。

「あんた達の場合だと同じ内容をやらせても、すぐにクリアするでしょうから、特別な内容を考えてあげたわよ。」

「アハハ………この場合、感謝するべきなんでしょうかね?」

「ある意味嫌な特別扱いですね……」

口元に笑みを浮かべたサラ教官の言葉を聞いたプリネは苦笑し、ツーヤは疲れた表情で溜息を吐いた。



「あんた達の相手はあんたよ――――レーヴェ。」

「ええっ!?」

「レ、レオン教官自らですか!?」

サラ教官の言葉にエリオットとマキアスは驚き

「……………」

生徒達が驚いている中、レーヴェは一切動じずプリネとツーヤの前に出てきた。



「フフ、模擬戦とはいえ、こうして剣を合わせるのはボースの廃坑の時以来かしら?」

「あの時からまだそんなに経っていないのに、何だか懐かしい気分ですね。」

「フッ、いくら二人で挑むとは言えあまり油断はしない方がいいと思うが?」

何かを思い出すかのように懐かしそうな表情で話しかけてきた二人にレーヴェは静かな笑みを浮かべた後剣を構えて闘気を練り始めた!



レーヴェが闘気を練ると同時にプリネとツーヤは戦術リンクを繋いだ後それぞれ闘気や魔力を練り始め、3人が練り続けている闘気や魔力によって周囲の空気が震え始めた!

「これは………!」

「あの3人が練る”気”を恐れるかのように風や空気が震えているな。」

「ああ……父上が本気を出した時に感じる空気と同じだ。あの二人もそうだがレオン教官もあれ程の闘気を練る事ができるとは……」

「驚いた。レーヴェはわかっていたけど、あの二人も”化物”クラスなんだ。」

周囲の異変に気付いたリィンとガイウス、ラウラはそれぞれ真剣な表情をし、フィーは目を丸くし

「ええっ!?」

「ひ、人が出す闘気でく、空気が震えるって……」

「幾ら何でも非常識すぎないか!?」

「ど、どう考えても私達と同じ”人”とは思えないですね……」

「確かにな。しかし娘でこれ程なのだから、父親の”英雄王”自身は一体どれ程の腕前なのだ?」

人が空気を震わせるという信じられない行動にエリオットは驚き、アリサは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情で指摘し、エマは苦笑し、ユーシスは真剣な表情でプリネを見つめていた。

「――戦闘時間は5分で更に条件は戦闘不能者を出さない事よ。それでは始め!」

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