第24話
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「風って、廃坑の奥から?」
エステルの発言にシェラザードは不思議そうな表情をした。
「うん、そう。」
「ちょっと待って……」
2人の会話を聞いたヨシュアは真偽を確かめるため、人指し指を口に含んでから、そっと立てた。
「………………………………本当だ……微かだけど風が吹いて来ている」
ヨシュアは驚いた表情で呟いた。
「あ、やっぱり?」
「あんたって、時々驚くほどカンが冴えることがあるわねぇ。さすが先生の娘ってところかしら。」
「父さんは関係ないってばぁ。それよりこの中……メチャメチャ気にならない?」
シェラザードの言葉に呆れたエステルは話を本題に戻した。
「確かに、どこかに通じてる可能性があるかもしれないね。調べてみる価値はありそうだ。」
「よーし、そうと決まったら、さっそく鍵をブチ破って……」
ヨシュアの言葉に同意したエステルは嬉しそうな表情で棒を出し、構えて棒に雷を流し始めた。
「こらこら、止めなさい。というかそんなことしなくても、あんたしかできないことがあるでしょうが。」
エステルの行動をシェラザードは諌めた後、提案した。
「へ?あたししかできないって?」
シェラザードに諌められたエステルは棒に雷を流すのを止めて、仕舞いシェラザードの提案に頭に疑問符を浮かべた。
「あ……そうか。エステル、パズモならこの入口の隙間を通って先にある光景がわかるんじゃないかい?」
ヨシュアはシェラザードの提案にいち早く気付きそれをエステルに説明した。
「あ、な〜るほど。オッケー、わかったわ。………おいで、パズモ!」
ヨシュアに説明されたエステルは何かに閃いたような表情をした後、パズモを召喚した。
(どうしたの?エステル?)
「ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」
(……話はエステルを通して聞いてたわ。ちょっと行ってくるね!)
「うん、気を付けてね!」
エステルのお願いを聞いたパズモは小さな体で入口の合間を通り、奥へ飛んで行った。そしてエステル達が少しの間、待ってるとパズモが廃坑の奥から戻って来た。
「どうだった?」
(一番奥が開けた所になっているんだけど………そこに大きな飛行艇が一隻あったわ!)
「え!?」
パズモの報告を聞いたエステルは驚いた。
「……その様子だと何かあったようね。エステル、パズモはなんて?」
エステルの様子から何かあるとわかったシェラザードはエステルに聞いた。
「……この奥に大きな飛行艇が一隻あったって………」
「それって………」
エステルの報告を聞いたヨシュアは真剣な表情をして、シェ
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