第22話
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呆けた。
「あたしたち、メイベル市長に協力する形で事件を調べてるの。市長さんの紹介があったから一応、モルガン将軍にも会ったわよ。」
「……………………マジで?」
エステルの説明にナイアルは信じられない表情でエステル達を見た。
「うん、マジで。」
ナイアルの様子にエステルは得意げな表情をした。
「おおおおおお!これぞ女神の助けだぜっ!どうか頼む!その話、俺にも教えてくれっ!」
エステルの答えを聞いたナイアルは目を輝かせ、喜びの叫び声を上げて深々と頭を下げた。
「それは構いませんけど……。ナイアルさん、こういう時のルールを忘れていませんか?」
「……え?」
ヨシュアの予想外な一言にナイアルは呆けた。
(フフ、ヨシュアさんってば遊撃士に成り立てなのによくわかっていますね。)
(フム。確かにあやつは取引の基本というのをわかっておるな。)
(キャハッ♪もしかして、これが裏の取引ってやつ?)
(エ、エヴリーヌお姉様………それはちょっと違うと思います………)
エステル達の会話を黙って聞いていたリフィア達はエステル達には聞こえないぐらいの小声で会話をしていた。
「フフ……情報はタダじゃないってこと。代価が必要だって言ってるわけ。」
「ミ、ミラを取るつもりかよ?自慢じゃねえが、取材費なんざとっくに使いきっちまったんだ!」
シェラザードの答えにナイアルは青褪めて答えた。
「情報屋じゃないんですからミラを取ったりしませんよ。ナイアルさんは事件直後にボース入りしていましたよね?色々と、面白そうな話を耳にしているんじゃないですか?」
ナイアルの様子にヨシュアは呆れながら尋ねた。
「チッ、大人しそうな顔をして、なかなか喰えない小僧だぜ。言っておくが、こっちのネタはそれほど大したもんじゃねえぞ?」
ヨシュアの答えを聞いたナイアルは舌打ちをした後、念を押した。
「事件に関係あることだったら、どんな些細な情報でも構いません。ただし……出し惜しみは止めてくださいね?」
「わかった、わかりましたよ!こちらが出せるネタは2つある。そいつで手を打ってくれ!」
ヨシュアの冷ややかな答えにナイアルは必死に頼んだ。
「決まりですね。」
ナイアルの頼みにヨシュアは頷いて、エステル達もメモやペン等を出してナイアルの情報を聞く姿勢になった。
「最初のネタは、西の方にあるラヴェンヌ村での目撃情報でな。ちょうどボースを訪れていた村人から聞いた話なんだが……。事件があった夜、空飛ぶ大きな影がある村人によって目撃されたらしいんだ。」
「空飛ぶ大きな影?そ、それって……」
ナイアルの話にエス
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