第二部
狩るということ
じゅうさん
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ら蒼白い流星が放たれ、爆散。
時間にして、3秒も掛からずに全てが片付いた。
遅れて倒れ込む面白生物の体のその向こう。二桁に届きそうなほど木々を斬り倒して、刃のほとんどが1本の木にめり込む形で突き刺さっていたのだが、その木ですら、勢いに耐えきれずに根本から折れ、地面に横倒しになっていた。
距離にして25メートルは飛んだだろうか。ぐるりと一周首を回し、私はシュリケンを回収しなくてはならい面倒臭さに喉を鳴らす。
武器の補充が儘ならない今、回収できるものは回収し、しっかりとメンテナンスを行わなければならない。
面白生物の死体に一瞥すら向けることなく、シュリケンが刺さっている木まで歩く。
頭部を消し去ったことからも分かる通り、この生き物に関しても、トロフィーとしての価値はなかった。正直、クリーニングするのは手間なのと、船内に黒魔術よろしく、頭骨ばかりを置く趣味もないので特に困りはしないのだが、なんだかよく分からない、変な空虚感を感じてしまっていた。
そんなことをつらつらと考えながら、中々の大樹に刺さったシュリケンを抜き、刀身を確認する。
光沢や刃の滑らかさを見るに、鋭さ、斬れ味のどれも落ちた様子はない。
二度ほどシュリケンを鋭く振って、僅かに付着した木片を払う。刃をグリップに収納して腰のホルスターへと戻して、元来た道を引き返していく。
そんな私の視界に飛び込んできたのは、地面にへたり込んでしまっている女騎士であった。
幸い、地面に世界地図は広がっていないようであるが、唖然とした顔を向けているに、彼女にとっては予想外の光景だったようだ。
「どうした?」
事も無げに聞いた私の声は、果たして彼女に届いているのだろうか?
私が近付いていくにつれ、首の角度がどんどんと上がってきている。体長差を考えれば、ほぼ90度、真上を見ている状態だ。
端から見れば、私が彼女を追い詰めているようにも見えてしまう。
「?」
手を伸ばせば触れることのできる距離にまで近付き、私は手を伸ばそうとして、留まる。
中途半端に伸ばされた腕のまま、私は彼女から視線を外して森の中間部へ続く方へと顔ごと向ける。
……視覚化された音の波。それも複数を検知。
データベースに残されている波長とほぼ一致したのを確認して、私は伸ばしてた腕を戻すと数歩後退する。
そこで再起動を果たした彼女の瞳に色が戻ったのを確認し、内心苦笑いをする。
「あ、あのっ!」
私はそれに肩を竦めて応え、背を向ける。それでも何かを言い募ろうとする彼女を無視する形になるが、致し方ない。歩き出すと同時に、光学迷彩機能を起動させ、私は風景
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